過去ログ - 弦太朗「俺は全ての艦娘と友達になる男、如月弦太朗だ!!」
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13: ◆li7/Wegg1c[saga]
2015/03/10(火) 20:41:55.93 ID:0ZYS1Bzd0

話し終えると、橘さんは私の方に向き直った。

「そしてキミの言う艦娘、つまりそちらの如月さんのことだが・・・」

「はい?」

こちらを見つめる橘さん。

「我々の研究所でも、艦娘の目撃情報は大量に入っている。君達のことは極秘とされているようだが、既に情報は掴んである」
「は、はぁ・・・」

何を言われるんだろう。ちょっと不安になってきた。

「橘さん、彼女たちに何か?」と賢吾さん。

「考えてみろ。普通の女の子が、武装してるとは言え、怪物の砲弾を生身で受けても大した怪我を負っていない」

そう言えばそうだ。
確かにあんな攻撃を受けたら、普通ならお腹に穴があいて死んでてもおかしくない。なのに、私の身体は傷ひとつ付いていなかった。

「トライアルは人間の姿になることもできた。断言はできないが、もしかしたらその如月って子にも何か関係があるかもしれない・・・」

「え・・・?」

私の耳に信じられない言葉が突き刺さる。
私が、怪物・・・?
「いや、いやぁぁぁぁ!!」

その冷たい刃に私は耐えられなかった。信じられなくて、怖くて、思わずその場を飛び出しちゃった。

その直後、弦太朗さんが彼の胸ぐらを掴んで怒り出す声が聞こえた。

「ふざけんな! あの子もバケモノの仲間だって言うのか橘さん!? いくらアンタでも、言っていいことと悪いことがあるぞ!」

弦ちゃんが胸ぐらに掴みかかる。

「落ち着け弦太朗。まだそうと決まったわけじゃない」

「すまない。怪物扱いするつもりはなかったんだが・・・」

橘さんの申し訳なさそうな響きの声も、私の心には届かなかった。


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