過去ログ - 弦太朗「俺は全ての艦娘と友達になる男、如月弦太朗だ!!」
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21: ◆li7/Wegg1c[saga]
2015/03/10(火) 20:49:13.44 ID:ntK8vjHb0


狙いは正確。全て深海棲艦の眉間に命中した。でも、攻撃は効かなかった。ヲ級は傷一つさえもなかった。

「俺の攻撃が、効かない・・・!?」

逆に、ヲ級は機銃でギャレンを一斉掃射した。

「うわぁぁぁぁっ!!」
左腕の機械が銃弾を浴びて壊れ、翼が蜂の巣にされてしまう。そのまま、ギャレンは私の目の前に墜落しちゃったの。

「くっ・・・」
「ジャバボノハギエダ・・・、ツギバボマベダァ・・・」

深海棲艦がゆっくりと私に向かって迫ってきた。

「させるか・・・。この子に手出しはさせない!」

ギャレンは私の前に立ちはだかり銃撃を続ける。身体がボロボロにも関わらず。

でも深海棲艦は痛くも痒くもないといった表情をし、歩みを止めない。

「もうやめて・・・、逃げて・・・!」
やがて、深海棲艦は再び巨砲をこちらに向けて発射した。
橘さんは何も言わずに、カメの描かれたカードを取り出して銃に読み込ませる。

『Rock』
その瞬間、身体が岩のように硬くなり、鉄壁となって私を守ってくれた。

それも焼け石に水で、大砲の連撃ですぐに堅い鎧は壊れてしまった。

それでもギャレンは逃げなかった。

砲撃を受け、身体が傷つくことも構わずに、真正面に立って私を機銃からかばってくれた。

「ナズェダァ・・・、ナズェギザマラバ、オデダチニダチムガウ・・・? ナズェカンムスゥヲバモル・・・?」

「人間なら、当たり前だ! アイツもきっと、そう言うだろうからな・・・!」

「橘さん・・・」

私に背を向けたまま、もう一度ギャレンは必殺技を放つ。

再び、ギャレンの後ろに3匹の動物のオーラが現れた。

『Bullet,Rapid,Fire,Burningshot!』

そしてもう一度、炎の連弾を与える。だけど、まったく通用しない。ベルトが弾け飛び、変身が解除されてしまった。

それでも橘さんは立ち上がって私を庇い、十字の形で仁王立ちになった。

「トドメドゥア・・・!!!」

「いやぁぁぁぁ!!!」
機銃の無情な発砲音が耳に響いた。


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