過去ログ - 弦太朗「俺は全ての艦娘と友達になる男、如月弦太朗だ!!」
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8: ◆li7/Wegg1c[saga]
2015/03/10(火) 20:32:27.48 ID:pTFetVIM0

震えが止まらない私は、ユウキさんと一緒に近くのホテルの大浴場へと向かったた。

全国展開のビジネスホテルだったけど、お風呂はすごくきれいで広く、清潔感あふれる場所だった。入渠用のお風呂とどっちがいいかな。

浴場の温かい湯気が口から入り込んで身体を芯から暖めてくれた。それが私の恐怖を少しだけ忘れさせてくれた。

二人でお風呂に入ると、隣に座ったユウキさんの一糸まとわぬ姿が目に入った。

綺麗な髪だったけど、お肌は少し荒れて、あちこちにすり傷や腫れ跡が見えた。でもそれがかえってエロティックに見えた。

やだ、なんか恥ずかしい・・・。

「ユウキさんは・・・、賢吾さんの恋人なんですか?」

恥ずかしさをごまかそうと変な質問をしてみた。

そしたら「ウェ!?」と奇妙な声を上げた。ユウキさんは年頃の少女みたいに赤面していた。いやだ、私より年上っぽいのにかわいい・・・。

「き、き、如月ちゃんにはまだ早いって!! それに私にはまだまだやらなきゃいけないこともあるから!」

「やらなきゃいけないこと、ですか?」

「うん、私は宇宙飛行士になるんだ! そのために今アメリカの大学に留学中なの!」

「宇宙ですか・・・」

艦娘は海の底の怪物と戦う。この人は遥か空を超えて宇宙へ行く。目指す場所が正反対だな・・・

「うん、応援してくれた弦ちゃんや賢吾くんやみんな、それに宇宙へ行く厳しさを教えてくれたエリーヌちゃんのためにも、頑張らなきゃなぁって・・・。

3年の秋くらいからそりゃもう必死になって一生懸命勉強してね、以来ずっと訓練やら勉強やらで大忙しなんだ!」

いいなぁ・・・。夢があるって。

そう言えば、艦娘として戦いが終わったらどうするのかなんて、考えたこともなかった。男の子とデートくらいはしたいとか、漠然なことばかりだった。


私の夢って、なんだろうな・・・?




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