過去ログ - 新戸緋沙子「私は、お前のことが好きだ。幸平創真」
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名無しNIPPER
2015/03/15(日) 09:42:44.46 ID:kZ1z1trL0
『なぁ新戸。また料理の試作付き合ってくれよ。新戸とやると、なんかすげぇ捗るんだ』
『な、何をいきなり言うんだ幸平創真!私はえりな様の秘書だぞ!そんな簡単に時間など作れるものか!』
『んー、じゃあしゃあねぇか。田所に頼むとするよ』
『な、なに?田所とは、田所恵のことか?あの女に頼むのか?』
『いやだって、お前忙しいんだろ?田所はちゃんと付き合ってくれるし、これからは田所に頼むとするよ』
『ま、待て!幸平創真!』
『おーい、田所』
『待て!待ってくれ!』
「待たんか!」
ガバッと起き上がったそこには、見慣れた風景が広がっていた。
自室。自分の部屋だ。
「夢……?」
パジャマの下も汗だくだった。
「なんて夢を見たんだ私は……」
シャワーを浴びながら、思わず呟く。
確かに感謝はしている。最初合った敵対心も今はほとんど残っていない。
でもその中にそんな感情はなかったはずだ。
なんでだ。どうしてだ。どうしてよりにもよって彼なんだ。
「違う、違うはずだ……こんな気持ち」
そんな私の呟きは、誰にも聞かれることなくシャワーのお湯とともに排水口へと吸い込まれていった。
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