過去ログ - 新戸緋沙子「私は、お前のことが好きだ。幸平創真」
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21:名無しNIPPER
2015/03/15(日) 09:53:22.13 ID:kZ1z1trL0
「別にいつも一緒って訳じゃないぜ?同じ寮生ってだけだし」

「え?」

スーッと痛みが止むのが分かった。

「な、なんだ。良く一緒にいるから、てっきり付き合っているのかと思ったぞ」

待て、何を聞き出そうとしている。

「へ?俺と田所が?いや、あいつとは同じ寮生で友達ってだけだぞ?」

痛みが引き、逆に、僅かに昂揚感が出てきている。
止めろ。止めてくれ。そんなことを聞こうとするな新戸緋沙子。

「まぁ良い。ところでその手荷物を見る限りまた料理の試作か?」

どうにか寸前で止め、話題を切り替える。

「ん?あぁ、昨日お前と話していいイメージ出来てるからさ。忘れないうちに今日もやろうかなって」
「そうか……」
「良ければ新戸もやるか?いや、お前は俺と違って結構忙しいか」
「そうだな、私は……」

『これからは田所に頼むとするよ』

ズキンッと胸にまた鈍い痛みが走る。

「いや……私も付き合って良いか?私も昨日の良いイメージを忘れたくない」
「お?そうか!新戸の意見って結構斬新で勉強になるし助かるわ」

引いた胸の痛みを確認しながら、私は一つ息をつく。

落ち着け緋沙子。
これは勉強なんだ。自分より高みにいる幸平創真から吸収するための。
決してかまけた愛瀬目的ではないんだ。



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