過去ログ - 誠子「釣れないなぁ…」京太郎「お隣宜しいですか?」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2015/03/22(日) 19:14:26.02 ID:27cxWrl80
その後も、次々にあらゆる人物を闇へと葬っていった。
その人が何をしているのか、善人か悪人か、何故殺されるに至ったか、それは亦野にとって、蚊ほどの興味もなかった。
それより、身を焦がすような殺人の快楽に精神の根っ子まで麻痺させていたいと言う想いが強く亦野の体を支配していたのだ。
殺しにはそれ相応の報酬が出される。
しかし、亦野はその報酬の必要最低限だけ手をつけるだけで、後は手つかずであった。
今の亦野には、金すらどうでもよいことなのだ。
渋谷には、部活の必要な時以外には、構わないようになった。
と言うより、亦野はあの日から徹底的に孤高を決め込むようになった。
所詮自分とは住む世界が違う者という思いが、人を遠ざけるに至ったこともあるが、それとは別に大切な親友の渋谷には、自分と同じ血の茨道を歩んで欲しくないという願いもあったからだ。
渋谷には、早くあの日の事を忘れて自分の人生を歩んで欲しいと、亦野は考えていた。
その為には、自分は早く渋谷の元から姿を消す必要があると考えていた。
だが、須賀からは、殺し屋として生きてゆくからには、今の生活をがらりと変える事は避けるべきだと、今の部活も、出来るだけ止めずに続けろと、この稼業は少しでも怪しまれれば命取りになると言う事をきつく戒められていたのだ。
京太郎「それにしも、先生のやり方は実に鮮やかだ」
と須賀は言った。
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