過去ログ - 佐々木「一つ、お願いがあるんだ」
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7:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 20:58:32.21 ID:jVBRPo/YO
「バカ言うな、だとよ」
「なるほど、キョンがそう言うならそういうことにしておこうか」
またこいつは含蓄のある物言いをしやがって。それじゃ谷口の野生化は進行の一途だろうが。
「誤解を招かないように言っておくが、俺にとって佐々木は友人以外の何物でもないからな」
俺はアホにもわかるように身振り手振りを加えてゆっくりとそう説明してやったのだが、
「それには異論を唱えざるを得ないな、僕としては友人よりも上の関係だと思っていたのだけれど」
という佐々木の言葉でそれは塵のように吹き飛んでしまった。それ見ろ、また谷口が俺を睨んでやがる。
しかし国木田は訳知り顔といった風にニヤリと笑った。
「ただの友人じゃなくて、親友。そうだよね?」
「そういうことさ」
佐々木は欲しい答えが生徒から返ってきた先生のように頷くと、そのまま女子集団の元へ戻っていった。
それを目で追いかけながら谷口は、
「なら俺にもチャンスは有るってことだよな」
と同意を求めるように言っていたが、俺は国木田と視線を交わし欧米人の様に肩を竦めるのみであった。
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