過去ログ - 真姫「私だけの」
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20:名無しNIPPER
2015/04/12(日) 00:53:26.00 ID:RCefNQcCO
――――――


真姫「じゃ、またね、花陽」


帰り道。
花陽にそう別れを告げた。
……のだけど。


花陽「う、うん……」


なんだか、花陽は浮かない顔で。

ただ寂しいだけでしょ?
そう思った私は、


真姫「またすぐ会えるわよ」


そんな風に言った。
今生の別れじゃあるまいし、って。


花陽「…………」


それでも、花陽の表情は晴れない。


真姫「花陽?」

花陽「…………」

真姫「? 花陽ってば!」

花陽「…………」


肩を軽くゆする。
けど、反応はなくて。

それから少しだけ沈黙が流れた。
そして――



花陽「……ねぇ、真姫ちゃん」

真姫「……なに?」



花陽「にこちゃんの噂、知ってる?」



神妙な面持ちで、花陽はそう言った。

にこちゃんの噂?
それって……?

言わなくても私が言いたいことを理解したようで、花陽は口を開く。


花陽「……えっと、その……」


けれど、目を泳がせながら、花陽は言い淀んだ。


真姫「花陽、教えて?」

花陽「う、うん」


そう言って促すと、花陽はひとつ息を飲んで、俯いたままこう言った。



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