過去ログ - P「伊織か?」伊織「お兄様!?」 Re:
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5: ◆K6RctZ0jT.[saga]
2015/04/12(日) 00:00:31.40 ID:bOdoSl9s0
……というようなことから二年あまりが経った。

高木社長はアイドルプロダクションを設立する計画を立てていた。

すでに音無小鳥さんという女性も事務員として設立初期のメンバーに加わっていた。

俺たちは資金集めから始めて、その二年という時間をかけてようやくスタート地点にたどり着く。

もちろん社長には感謝してもしきれないので、どれほど時間をかけても彼に協力するつもりでいたのだが、ちょっと動揺するような出来事が起こる。

それは所属することになったアイドル達との初顔合わせの時だったのだが、どうにも見知った顔がいるなとは思っていた。

伊織「初めまして、私『水瀬伊織』と申します。今後ともよろしくお願いするわ」

長いスカートを上品に持ち上げ、可愛らしくお辞儀をする少女にやはり見覚えがあった。……というか妹だった。

伊織「…え? お、お兄様!?」

顔を上げた伊織は俺の顔を見て驚愕の表情を浮かべた。

周りもついていけずに呆然としていた。

P「人違いだ」

咄嗟にそう答えてしまった。とにかく顔を合わせづらかったというのはあった。

伊織「嘘……私がお兄様の顔を忘れるはずがないもの……」

そう、そんな嘘はすぐに見破られるわけで……ちょっと気まずくなった。

P「まあ、なんだ久しぶりだな伊織」

観念して兄であることを白状する。

伊織は上品に笑うと、足を一歩引いた。



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