19:名無しNIPPER[saga]
2015/04/27(月) 15:27:08.88 ID:3QR3IbcT0
『お父さん、起きた? 今日ね、とっても良いことがあったの』
『…』
『346プロダクションってところで働かせてもらうことになったの! 事務員としてだけど、学んでいければ給料も上げてくれるって!』
『…なんでおまえが?』
『えっと、その社長さんと知り合って、意気投合したというか…』
『おまえの仕事で、会ったのか?』
『うん…』
『そんな奴のところで働くな!!おれが断ってきてやる!』
『や、やめてよ!お父さん!』
『そんな奴、ろくでもないやつに決まっているだろうが!どけっ!』
『違う!私が頼んだの!』
『おまえが…?』
『…』
『おまえは…おまえは…何を考えてるんだ』
『…私はそっちの方が給料が…』
『もういい!出て行け!おまえの顔なんぞ見たくもない!』
パパは顔を紅潮させて、怒鳴った。
私はいつもの事だと思って、部屋を出た。
そして、346プロダクションへ就職を決めた日が、生きたパパと過ごした最後の日になった。
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