過去ログ - 京太郎「俺が彼氏で」和「私が彼女」
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5: ◆XTSALcJir2[saga]
2015/05/16(土) 22:32:17.07 ID:1qHAIoTzo

和「ご相談があるんですけれど、いいでしょうか?」

京太郎「相談?」

 何やら神妙な顔で和は頷く
 これでますます和の要件が分からなくなる

 大体、和が悩むようなことを俺にどうにか出来るようにも思えないし

和「どこから話せばいいのか分からくて、えーっと」

 整理が付いていないのか、頬に手を当てて考え込む和
 そのポーズがあまりにも可愛いので、俺はニヤケそうになる顔を抑えるのに必死だった

和「あの、もう全国大会は終わりましたよね」

京太郎「うん? あぁ、お前達の優勝でな」

 お前達、というフレーズに特別な意図を込めたつもりではなかったんだが
 それを聞いて和は途端に不機嫌そうな顔で唇を尖らせた

和「私達だけ、じゃないですよ」

京太郎「え?」

和「須賀君も、同じチームですから」

 花のような笑顔で、俺に微笑みかける和
 天使だ、と思った

京太郎「ありがとうな。それで、続きは?」

和「あ、そうでした。えっと、それで……私は長野に残ることが出来たんですが」

 そういえば、和は全国優勝しないと東京に引っ越すという約束をおじさんとしてたんだったな
 でも、優勝できてよかった

和「それで、少し余裕が出来たといいますか……私自身、最近麻雀詰めでしたので」

京太郎「?」

 どこか歯切れの悪い和の口ぶり
 らしくないが、一体何を悩んでいるんだろう?

和「優希からも言われて、私……もっと、女子高生らしいことをしようかと思うんです」

京太郎「女子高生らしいこと?」

 そう言われてパッと思い浮かんだのは
 ファミレスで長時間駄弁ったり、無意味に人数引き連れて買い物に行くこととか?
 
 でもそんなもの、別にわざわざ狙ってやるようなことでも無い気がするし
 そもそも、俺に相談するようなことじゃない

京太郎「あのさ、それって……」

和「それで、私決めまして。その……恋人を、作ろうかと思うんです」

京太郎「……」

和「……須賀君?」

京太郎「え?」


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