過去ログ - 一色いろはは諦めきれない
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22:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/21(木) 22:51:54.05 ID:7ApHxlU3o
ただわたしのことに興味がないだけかもしれないけど、それをわかった上で認めてくれる先輩のことに、少しだけ興味が沸いた。



生徒会長選挙の依頼を通じて、わたしは奉仕部の先輩たちに好印象を抱いた。
以下略



23:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/21(木) 22:53:36.91 ID:7ApHxlU3o
ちょっとだけ先輩に興味があるのも確かですけど、だいたい生徒会長になったのは先輩のせいなんですからね。

しっかり手伝ってもらいますよー。

そう思って奉仕部の扉をくぐって甘えながらお願いをしたけど、奉仕部の雰囲気は前よりもさらに妙なものになっていた。
以下略



24:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/21(木) 22:55:20.72 ID:7ApHxlU3o
そこでの先輩はわたしが思っていたよりも、ずっと真面目で、有能で、優しかった。

人って見かけによらないもんですね……。

人にあざといとか言っておきながら、いいですって言ってるのに奪ってまで荷物を持ってくれたのはあざとくて……でも、とても嬉しかった。
以下略



25:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/21(木) 22:56:46.54 ID:7ApHxlU3o
そのあとは三人で、奉仕部として手伝ってくれることになり、イベントは無事成功を収めることができた。

奉仕部の先輩たち三人の間に、見えない信頼のようなものが見えた気がした。


以下略



26:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/21(木) 22:58:08.29 ID:7ApHxlU3o
ましてや同級生の先輩となんか、話をしている自分が全く想像できない。

今わたしの周りにいる、有象無象のモテナイ君と同等、もしくはそれ以下で気付きもしないかも。

それなら、一年早く生まれてこなかったことを幸運だと思わないと。
以下略



27:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/21(木) 22:59:27.94 ID:7ApHxlU3o
三人の間にうっすら見える気がする、わたしの憧れ。

わたしもそこに近づいてみたい。

何が見えるんだろう。
以下略



28:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/21(木) 23:00:50.91 ID:7ApHxlU3o
でも、素の自分がみんなに好まれる性格ではないことを知っているわたしと、なるべく全員に好かれようとするわたしは、それを願うことを許さなかった。

そんなものは存在しないと妥協して、まるで何かを演じているように、ふとした時に冷めた自分を認識するという生活を送ってきた。

こんなわたしでも、まだ、それを夢見ることは許されるだろうか。
以下略



29:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/21(木) 23:02:17.53 ID:7ApHxlU3o
自分でも結果はわかってたけど、止められなかった。

それでも、振られたという事実は悔しくて、悲しかった。

ただの憧れでも、葉山先輩は素敵な人だとは思っていたから。
以下略



30:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/21(木) 23:03:52.08 ID:7ApHxlU3o
そしてわたしがその間に入ることは、とても難しい。

無理だとしか思えない。

なら、間じゃなくてもその輪に入ることができたら。
以下略



31:名無しNIPPER
2015/05/21(木) 23:04:22.86 ID:fryysOwko
おっさんがこういうss書いてるとら思うと萎える。
出会い系のサクラとなにが違うのか


32:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/21(木) 23:04:43.74 ID:7ApHxlU3o
先輩はさほどかっこよくもないし、口は悪いし、ぶっきらぼう。

だけどクレバーなように見えて、内心では熱い何かを持っていて、たまに優しくて、素のわたしも作ったわたしも認めてくれる。

奉仕部の先輩たちはみんなわたしにはないものを持っていて、だからこそわたしは憧れ、牽かれている。
以下略



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