過去ログ - 鶫「超強力惚れ薬ですか?」千棘「どうしてこうなった!」
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1: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/10/09(金) 21:37:05.00 ID:XaojdY/No
鶫「惚れ薬は以前にもありましたが、超強力とは一体……?」

クロード「うむ。以前は効果時間が短いという欠点があったが、それを改良したらしい。ついでに効果も強化したとのことだ」

鶫「さすがビーハイブの開発部は優秀ですね。それでこれをなぜ私に?」

クロード「ああ、貴様にはこれをあの小僧に食わせて欲しい」

鶫「あの小僧というと一条楽ですか?」

クロード「当然だ」

鶫「しかし一条楽はお嬢の恋人ですよ? 惚れ薬を食わせずとも既にお嬢のことをす、好きだと思うのですが……」

クロード「何を勘違いしている。あの小僧にこれを食わせてお嬢以外の者に惚れさせるのがお前の役目だ」

鶫「え?」

クロード「お嬢が一条楽に騙されているのは間違いないが、なかなか尻尾を出さないからな」

クロード「この薬で他の女に惚れさせればお嬢も愛想を尽かして別れてくれることだろう」

鶫「し、しかしそれではお嬢が悲しんでしまわれるのでは……」

クロード「ああ、確かにそのときは悲しまれるだろう。だが真にお嬢の将来を考えるならば、たとえお嬢が悲しまれるとしてもしなければならないことがあるはずだ」

鶫「それはそうですが」

クロード「あいつが私から受け取ったものを食べるとは思えんからな。誠士郎、これはお前にしか出来ない仕事だ」

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2: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/10/09(金) 21:37:40.94 ID:XaojdY/No
鶫「ですがやはりこれは……」

クロード「貴様はお嬢と昔から仲がいいからやりづらい気持ちはわかる。が、これは命令だ。貴様が責任を感じる必要はない」

鶫「いえ、そこを気にしているわけでは……」
以下略



3: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/10/09(金) 21:38:49.85 ID:XaojdY/No
鶫「学校に持ってきたはいいが、どうするべきか」ウーン

鶫(クロード様の命令なのだから、一条楽に食べさせるべきなのだろう)

鶫(そう、あいつに食べさせて、他の誰かに惚れさせてしまえばいいのだ)
以下略



4: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/10/09(金) 21:39:19.69 ID:XaojdY/No
鶫「ほわぁっ!? きき貴様! いきなり話しかけるな!!」

楽「お、おお? そんないきなりだったか?」

鶫「まったく人が考えごとをしてるときに……なんの用だ?」
以下略



5: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/10/09(金) 21:39:51.36 ID:XaojdY/No
楽「それで何に困ってたんだよ? 良ければ力になるぜ」

鶫「別に助けてもらうようなことはない。実は貴様に惚れ薬を使うよう命令されていたのだ」

楽「へー、俺に惚れ薬を……はあぁぁぁ!?」
以下略



6: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/10/09(金) 21:40:26.22 ID:XaojdY/No
楽「……なあ、ちょっといいか?」

鶫「うん? なんだ?」

楽「お前の机の上にあるグミ。なんか千棘たちが食べちゃってるみたいなんだけど……」ダラダラ
以下略



7: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/10/09(金) 21:41:23.48 ID:XaojdY/No
千棘「どうしたのよ、そんなに慌て……て……」

千棘「……鶫、あんたほんとに可愛いわね〜。こっち来なさい」ウフフ

小咲「ねぇ、鶫ちゃん。ちょっと勉強教えて欲しいんだけど」ウフフ
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8: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/10/09(金) 21:41:53.97 ID:XaojdY/No
楽「お、おい。どうなってんだこれ?」ビクビク

鶫「いや、私にもさっぱりわからん。以前はこのようなことは……」ハッ

鶫「そういえばクロード様が効果も強化したとか言っていたような……。まさかこうなるとは」
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9: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/10/09(金) 21:42:22.61 ID:XaojdY/No
鶫「はぁ、はぁ……な、なんとか逃げ切ったか」

楽「みたいだな……疲れたー」ハァ

鶫「まさかこの薬の効果があんなに強化されていたとは……」
以下略



10: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/10/09(金) 21:42:56.42 ID:XaojdY/No
楽「……ちょっと待った。今惚れ薬にボールがぶつかったよな? しかもお前が口抑えてるのはもしかして……」

鶫「……」コクン

楽「お前までかよ!」
以下略



11: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/10/09(金) 21:43:24.43 ID:XaojdY/No
楽「……先生はいねえみたいだな。運がいいのか悪いのか……」

鶫「少なくともこの姿を見られなくていいのだから、運がいいんだろう」

楽「そりゃそうか」
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12: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/10/09(金) 21:43:55.73 ID:XaojdY/No
鶫「しかし貴様も大胆だな」

楽「は? 何の話だよ」

鶫「こんなベッドがあるところで2人きりになったということは、その、そういうことなんだろう?」モジモジ
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13: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/10/09(金) 21:44:24.87 ID:XaojdY/No
鶫「まあ私のことはどうでもいい。一条楽、貴様はお嬢のどんなところが好きになったんだ?」

楽「いきなりどうした?」

鶫「私は貴様のことが好きでたまらないが、貴様は私よりお嬢のことが好きなのだろう? だから、貴様がお嬢のどんなところが好きなのか聞いてみたいんだ」
以下略



14: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/10/09(金) 21:44:55.44 ID:XaojdY/No
楽「い、いや、別に責めるつもりじゃ……ああもう、なんにしろ俺がハニーのどこを好きかなんてどうでもいいんだよ!」

鶫「ど、どうでもいいなんてことはないだろう。私はお嬢のように貴様に好かれたいんだ!」

楽「そういうことじゃねえって。千棘には千棘のいいところがあるように、鶫にだって鶫のいいところがあるだろ?」
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15: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/10/09(金) 21:45:22.85 ID:XaojdY/No
鶫「……もう十分だな」

楽「え?」

鶫「やっぱり、貴様は私のことを好きとは思えないのだろう? 私のよいところを思い浮かべてもそうなのだ」
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16: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/10/09(金) 21:45:50.58 ID:XaojdY/No
鶫「なあ、一条楽。私に好かれるのは迷惑か?」ズイ

楽「それだけは違う。迷惑なんかじゃねえよ」ススス

鶫「そう言うくせに近づくと避けるじゃないか。やっぱり迷惑だと思っているんだろう?」
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17: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/10/09(金) 21:46:18.01 ID:XaojdY/No
鶫「一条楽ぅ……」スリスリ

楽(やばいやばいやばい! 胸に顔を擦り付けられてる!)

鶫「……好きだ。好きぃ」スリスリ
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18: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/10/09(金) 21:46:47.18 ID:XaojdY/No
楽(た、助かった。あのままだったらどうなってたか……)フゥ

鶫「代わりに後ろを向け」

楽「後ろ? まあいいけど」クルッ
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19: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/10/09(金) 21:47:18.18 ID:XaojdY/No
鶫「例えばポーラに同じように抱きつかれたとして、そんなにドキドキするのか?」

楽「い、いや、それはしねえと思うけど……でもあいつは子供だろ?」

鶫「要するに恋愛対象外ということだろう? 私の場合はドキドキするということは、私のことを恋愛対象として見てくれているということ」
以下略



20: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/10/09(金) 21:47:45.96 ID:XaojdY/No
鶫「私の鼓動、感じるか?」

楽「あ、ああ……じゃなくて!」

鶫「私の鼓動はさっきと変わらず速いだろう?」ドキドキドキ
以下略



21: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/10/09(金) 21:48:14.52 ID:XaojdY/No
楽(俺が好きなのは小野寺だ。それは間違いないけど……俺は鶫のことも気になってんのか?)

楽(……本当に気にならないならドキドキしないだろうし、気になってるのは間違いねえな。けど)

楽「俺は、その、お前のこと、確かに気になってると思う。でも、それが好きに入るのかどうかはまだわかんねえ」
以下略



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