11:名無しNIPPER[saga]
2015/10/26(月) 02:31:25.66 ID:Vj2kbUXCo
○月△日 水たまりで少年少女が跳ねる日、ただし私が視線を向けると逃げる
「人間でいいじゃないですか」
岡崎さんを見舞った際にそう言われ、心臓を鷲掴みされたような気分になった。
それでいいのだろうか。それで、許されるだろうか。
そう問う私にまだ熱で辛いだろうに、瞳を潤ませて笑ってみせた岡崎さんに酷く救われた気がする。
◇
○月△日 久しぶりに布団を干した日
熱が下がった後も岡崎さんの躍進は止まることはない。
そして、調整も仕事の内容も私が調整することに変わりはない。
もう二度と失敗などしない。無機質な歯車では彼女の隣には立てないのだから。
ただ、終わりの日は近い。
その時までに決断しなければ。
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