過去ログ - 雪乃「人間というのは弱い生き物なのよ、ハッチー」
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1:由比ヶ浜サーガ[saga]
2015/10/28(水) 17:19:38.26 ID:g5XmeJ/Ao
八幡「……いきなり何を語り出してるんだ？ あと、ハッチーってひょっとして俺の事か？」

雪乃「平塚先生から聞いたわ。ハッチーの作文の事について」

八幡「ああ……。やっぱりハッチーって俺の事か……」

雪乃「そう。人間は確かに群れる生き物よ。そして、それは私たちが弱いからね。でも、弱さを受け入れて群れるのも大事だと私は思っているの」

八幡「……俺はそうは思わないが」

雪乃「ハッチー、反対意見を述べる時は手を上げてからにして」

八幡「お、おう……。こ、こうか？」ｻｯ

雪乃「両手を上げて」

八幡「え」

雪乃「両手よ。早くして」

八幡「お、おう……」ｻｯ

雪乃「動くな」ｻｯ　（銃を構える）

八幡「何がしたいんだ、お前」

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2:由比ヶ浜サーガ[saga]
2015/10/28(水) 17:20:20.14 ID:g5XmeJ/Ao
雪乃「私はずっと一人で暇だったのよ。だから、私に構いなさいよ」

八幡「子供かよ」

雪乃「はい、これがあなたの銃よ。あなたの好きな本物だから気を付けてね」ﾎﾟｲｯ
以下略


3:由比ヶ浜サーガ[saga]
2015/10/28(水) 17:20:48.15 ID:g5XmeJ/Ao
雪乃「ハチハチ。あなたはどう？ 映画とか好きかしら？」

八幡「……別に嫌いではないな」

雪乃「そんな事はとうの昔に知っているわよ」
以下略


4:由比ヶ浜サーガ[saga]
2015/10/28(水) 17:21:26.24 ID:g5XmeJ/Ao
ｶﾞﾗｯ

結衣「やっはろー！ 遅れてごめんねー、ヒッキー、ゆきのん！」

八幡「お、おう……」
以下略


5:由比ヶ浜サーガ[saga]
2015/10/28(水) 17:22:03.89 ID:g5XmeJ/Ao
結衣「ゆきのん、なんか涙目で出ていっちゃったね……」

八幡「ちょっと可哀想な事をしたな……。何でお前、膝の上に座ってやらなかったんだ……？」

結衣「え、だって、いきなりだったし……。て言うか、普通、無理じゃない？ ヒッキーだったら乗れた？」
以下略


6:由比ヶ浜サーガ[saga]
2015/10/28(水) 17:22:31.35 ID:g5XmeJ/Ao
結衣「それにしても、最近、ゆきのん、楽しそうだよね」

八幡「空回りしてる感は半端ないけどな」

結衣「なんか心境の変化とかあったのかな。ヒッキー、心当たりとかない？」
以下略


7:由比ヶ浜サーガ[saga]
2015/10/28(水) 17:23:05.73 ID:g5XmeJ/Ao
結衣「ちょっとヒッキー、それ初耳だし！ いつ行ったの！？」

八幡「この前はこの前だぞ。一週間ぐらい前か。そこで雪ノ下とトランプをして帰ってきた」

結衣「トランプ！？」
以下略


8:由比ヶ浜サーガ[saga]
2015/10/28(水) 17:23:36.35 ID:g5XmeJ/Ao
ｺﾝｺﾝ、ｶﾞﾗｯ

雪乃「お待たせしたわね。椅子を持ってきたわ。さ、由比ヶ浜さん、座って」ﾄﾞﾝｯ

結衣「わ、ゆきのん、ありがとー。ふっかふっかだね」ﾎﾟﾌｯ、ﾎﾟﾌｯ
以下略


9:由比ヶ浜サーガ[saga]
2015/10/28(水) 17:24:14.31 ID:g5XmeJ/Ao
雪乃「しまったわ。私とした事が椅子とソファーを間違えるだなんて……！ 一生の不覚ね……！」

八幡「とにかく、このままだと俺達が泥棒扱いされるぞ。何とかしないと」


以下略


10:由比ヶ浜サーガ[saga]
2015/10/28(水) 17:24:42.86 ID:g5XmeJ/Ao
結衣「まずいよ、ヒッキー！ どうするの！？」

八幡「わかった。ここは俺が犠牲になって時間を稼ぐ。その間に二人はソファーを何とかしてくれ」

雪乃「由比ヶ浜さん、とりあえずソファーに座るわよ」
以下略


11:由比ヶ浜サーガ[saga]
2015/10/28(水) 17:25:22.19 ID:g5XmeJ/Ao
静「とにかく入るからな」ｶﾞﾗｯ

八幡「せやっ！」ﾋﾟｼｬﾝｯ!!

静「ぐはあっ！！ 指が！！」ｺﾞﾛｺﾞﾛ
以下略


12:由比ヶ浜サーガ[saga]
2015/10/28(水) 17:26:01.58 ID:g5XmeJ/Ao
―　翌日　―


八幡「それにしても、昨日は雪ノ下が窓の外へ飛んでいったおかげで色々とうやむやになって、どうにか誤魔化せたな」

以下略


13:由比ヶ浜サーガ[saga]
2015/10/28(水) 17:26:30.46 ID:g5XmeJ/Ao
ｶﾞﾗｯ

八幡「うーす」

結衣「やっはろー、ゆきのん！」
以下略


14:由比ヶ浜サーガ[saga]
2015/10/28(水) 17:27:31.77 ID:g5XmeJ/Ao
結衣「ね、ねぇ、ヒッキー、ゆきのん。八幡にダーリンって呼び方おかしくない？」

八幡「そうか？」

雪乃「そうは思わないけれど……」
以下略


15:由比ヶ浜サーガ[saga]
2015/10/28(水) 17:28:25.44 ID:g5XmeJ/Ao
雪乃「ところでダーリン、明日の休み、私はとても暇をもて余しているのよ」

八幡「なら、明日は映画でも見に行くか。昨日、少し話をしてたしな」

雪乃「そうね。それはとても楽しそうね」
以下略


16:由比ヶ浜サーガ[saga]
2015/10/28(水) 17:28:56.59 ID:g5XmeJ/Ao
雪乃「由比ヶ浜さん、このノート。何枚か切り取られた跡があるんだけど、これは一体どういう事かしら？」

八幡「白状するなら今の内だぞ、由比ヶ浜」

結衣「だから、違うってば！ ていうか、二人とも誤魔化すなし！ さっきの映画って何！？」
以下略


17:由比ヶ浜サーガ[saga]
2015/10/28(水) 17:29:28.24 ID:g5XmeJ/Ao
雪乃「それじゃあ、来週の日曜日は三人でダブルデートという事になるわね」

結衣「デート！？ しかもダブル！？」

八幡「俺と雪ノ下、雪ノ下と由比ヶ浜でダブルだな」
以下略


18:由比ヶ浜サーガ[saga]
2015/10/28(水) 17:30:06.23 ID:g5XmeJ/Ao
結衣「と、とにかく、ヒッキー。来週の日曜日は三人で映画なんだね」

八幡「ああ、遅れて来るなよ。由比ヶ浜」

結衣「わかってるし！」
以下略


19:由比ヶ浜サーガ[saga]
2015/10/28(水) 17:30:54.66 ID:g5XmeJ/Ao
八幡「ああ、そういえば由比ヶ浜は初めてだったな。駅前のモールだ。そこで待ち合わせだから」

雪乃「ごめんなさい、言うのをすっかり忘れていたわ」

結衣「その前に、いつものでわかるってどういう事！？ もしかして、二人で何回も映画に行ってるとか！？」
以下略


20:由比ヶ浜サーガ[saga]
2015/10/28(水) 17:31:30.28 ID:g5XmeJ/Ao
雪乃「さて、話もまとまった事だし、それなら悪いけど今日はもう先に帰らせてもらうわね」

結衣「あれ？ なんかやけに早くない、ゆきのん？」

雪乃「ごめんなさい、元々、顔を見せるだけのつもりだったのよ」
以下略


21:由比ヶ浜サーガ[saga]
2015/10/28(水) 17:31:59.78 ID:g5XmeJ/Ao
雪乃「ごめんなさい、ユイユイ。名残惜しいのはわかるけど、私はもう行かなくてはいけないの」

八幡「ガハマン。淋しいのはわかるが、雪乃がああ言ってる事だし、少し我慢しようぜ」

結衣「ちがっ！ ガハマンじゃ、え、雪乃って、ちょっ！ ヒッキー！？」
以下略


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