過去ログ - エイラ「サーニャと、雨上がりの草原で」
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もーん
◆CB7w5rWLD6
[saga]
2015/11/02(月) 23:04:07.12 ID:s5WTUXh/0
そうやって彼女に、気づいてよ、なんてオーラを発信していると、注文が決まったらしい彼女は口を開いた。
「このハロウィンパンプキンパイをください」
「こっちにもおいしそうなチョコレートケーキがあるけど……」
「エイラはフォンダン・ショコラでしょう? 同じだと飽きない?」
あぁ、そういうことか。ワケっこね
ぜんっぜん考えも及ばなかったヨ。だってさ、これはきっと私が言う役目だったと思うんだ。
『サーニャ、迷ってるなら半分こにしよう。どっちも食べれるぞ?』
『そんな……エイラったら……半分こだなんて、恋人みたい……////』
『ほら、口をあけて。あーんって』
『あ、あーん……/////』
なんてサ。
まったく……。
サーニャはいつも知らないフリをしているようで、その実肝心なところで分かってるよ、と言う。
歯がゆいキモチになってしまうのも、もう慣れっこだ。
そこが可愛いと思う。いいや、そこも。
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