過去ログ - 【咲-Saki-】「あなたへ」
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16:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 22:32:57.51 ID:K0pC2q+ao
――

 私は今、いろいろあって龍門渕家の図書館(私立図書館や学校図書館など)の司書をしている。

 流石は龍門渕というべきか、蔵書の質も量も超一級である。
それに加えボランティアで幼稚園や小学校、施設などでの読み聞かせや人形劇に力を入れているため、毎日が忙しい。
まして私は透華さんの肝煎のためか、最古参の上司から厳しくしてもらっている。

 お先に失礼します、と挨拶をして職場を出る。

 21時、いつものように私と最古参の二人だけだった。
あの人は私がどれだけ遅く残っても、いつも仕事をしている。
いつ家に帰っているのだろう? まさか図書館に住んでるとか――なんて取るに足らないことを考えながら車に乗り、家路を辿る。

 昔は「車なんてどれも同じでしょ?」なんて車の雑誌に目を輝かせる京ちゃんに茶々を入れたりしていたけれど、この歳になって少し分かったかもしれない。

運転席に乗り込む時に触れるドア上部の丸みが手に馴染み、なんとも愛らしい。



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