21:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 22:54:58.39 ID:K0pC2q+ao
久さんの家に着くと、途中のコンビニで山程買ったお酒を冷蔵庫に運び込む。
久さんは「ごめんなさいね。今テーブルの上片しちゃうから。美穂子がいるときは綺麗にするんだけど、居ないとどうも怠けちゃうのよね」とテーブルの上にある、小テストの答案や、自校や他校の牌譜を片付け始めた。
「部長はやっぱり部長なんですね」
どこか懐かしい気分になり、自然とそんな言葉が口からこぼれる。
「ん? ああ、これの事? 大変だけど、やっぱり好きでやってることだしね。これも貴女たちのおかげよ。貴女たちに逢わなかったら今の私はないでしょうね。今教えてる子たちね、お世辞にも強いとは言えないけど、とても楽しそうに打つのよ。だから――」
そう言いながら片付け続ける元部長に、私は「そうですか」としか応えられなかった。
それから、久さんの「寝たほうがいい」という言葉に甘えて少し眠った後、私たちは呑み始めた。
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