過去ログ - 姉「私の義妹」妹「私のお姉ちゃん」
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1:名無しNIPPER[saga]
2015/11/19(木) 19:08:57.18 ID:HzgNaAfUO
義妹が私の妹になったのは、私がまだ中学生に上がりたての頃。
明るそうな母親とは対照的に、おどおどと母親の背に隠れる姿は昨日の事のように鮮明に思い出せる。
きっと私の顔が怖かったのだろう。
離婚だの、再婚だの、色々立て込んでいたから。
そのせいで私は妹の中で「怖いお姉ちゃん」になってしまったのではなかろうか。

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2:名無しNIPPER[saga]
2015/11/19(木) 19:13:27.43 ID:HzgNaAfUO
「……お姉ちゃん、起きてる?」

「ん……起きてるよ」

「お母さんが、朝ご飯って……」
以下略



3:名無しNIPPER[saga]
2015/11/19(木) 19:19:35.25 ID:HzgNaAfUO
私は大きく欠伸をすると、一階へ降りてリビングへ向かった。
朝が苦手な私はいつも妹に起こしてもらっている。
全国のシスコンが聞いたらガタッとなるシチュエーションだろう。
半開きのドアに顔半分隠しながら、ビクビクと声を掛けてくる妹というのも、人によってはご褒美だろうか、
私としては不本意なのだが。


4:名無しNIPPER[saga]
2015/11/19(木) 19:24:17.65 ID:HzgNaAfUO
「おはよう、お寝坊さん」

「……おはようございます」

「パンとご飯、どっちにしましょうか」
以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2015/11/19(木) 19:32:11.36 ID:HzgNaAfUO
いつものぎこちない会話。
別にこの人のことが嫌いなわけじゃない。
きっと私は母親という存在そのものが苦手なのだろうと思う。
それは誰であっても変わりないのだろう。
そんなことを考えながら歯を磨き、適当に髪を整える。
以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2015/11/19(木) 19:34:36.79 ID:HzgNaAfUO
とりあずここで止め
久々の地の文付きなので、気楽にお付き合いを


7:名無しNIPPER[sage]
2015/11/19(木) 19:53:08.71 ID:/MqSeP/ro
きたい


8:名無しNIPPER[sage]
2015/11/19(木) 19:59:39.06 ID:wi7ojHH4o
姉妹百合?
期待


9:名無しNIPPER[saga]
2015/11/19(木) 21:13:48.63 ID:jHptHv4BO
「朝から不景気な顔してんね」

「……ほっとけ」

「おー、こわ」
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2015/11/19(木) 21:22:16.97 ID:jHptHv4BO
こいつは私の数少ない友人。付き合いの長さだけで言えば、妹よりも長い。
こんな奴だが実際親友と呼んでも良い存在だ。
しかしよりにもよって妹はなぜこいつのいる部活へ入ったのか。
そのせいで弱みでも握られたかのように度々こんなイジりを受けてしまう。
いやまあ、妹に悪気はないのだろうし、そもそもなにも悪くないのだが。
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2015/11/19(木) 21:25:26.37 ID:jHptHv4BO
「しっかし、あんたは相変わらず見てて飽きないわ」

「……?」

「すぐ顔に出るからさ、からかい甲斐があるよ」
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2015/11/19(木) 21:28:09.51 ID:jHptHv4BO
多分それは、こいつにしか分からないことなのだろう。
そんなところに私は助けられている。
しかしながら、本当に伝えたい相手には全く伝わっていないのだ。
助けられてばかりではいけないという事なのだろうか。
私は一番後ろの席で、窓に向けてため息を吐いた。


13:名無しNIPPER[saga]
2015/11/19(木) 21:28:41.25 ID:jHptHv4BO
注意書きあったほうが良かったですかね
百合です
あと不定期です


14:名無しNIPPER[sage]
2015/11/19(木) 21:51:35.24 ID:FmtxSEPQO
いい雰囲気、期待


15:名無しNIPPER[saga]
2015/11/20(金) 18:05:42.35 ID:w1noihB1O
(……お、一年は体育か)

(あいつ、相変わらず足遅いなー……陸上部なのに)

(あ、こけた……)
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2015/11/20(金) 18:11:14.55 ID:w1noihB1O
私は努めて普通だ。
いや、普通にしているつもりになっているだけなのだろうか。
こんな理不尽な怒られ方をするのも初めてではない。
前の母親にもよく言われていた気がする。
あまり思い出せない、思い出したくないの間違いだろうか。
以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2015/11/20(金) 18:17:49.30 ID:w1noihB1O
「今日は何パンにしようかなー」

「……焼きそばの気分だな」

「んー、私はコロッケだね」
以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2015/11/20(金) 18:34:56.77 ID:w1noihB1O
うちの学校の購買は、漫画などであるように争奪戦になったりはしない。 
食堂がある上に弁当持ち込みも可能なので当たり前といえば当たり前だが。
まず友人に頼まれたパンを摘み上げると、次に自分のお目当てへと手を伸ばす。
その時、不意に伸ばされた誰かの指先が触れる。
私の焼きそばパン気分を邪魔するとはいい度胸ではないか。
以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2015/11/20(金) 18:40:37.90 ID:w1noihB1O
「……あ」

「……お」

「あ、えと……ご、ごめんなさいっ」
以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2015/11/20(金) 18:58:07.16 ID:w1noihB1O
放課後、私は教室に残り何をするでもなく校庭を見ていた。
野球部の声出しやサッカー部のランニング、実に青春と言った光景である。
昔、部活に所属していた頃を思い出す。
とは言っても、私の部活に対する態度
はあんな汗と涙の結晶という感じではなくて。
以下略



21:名無しNIPPER[sage]
2015/11/20(金) 19:28:33.21 ID:w1noihB1O
あまり長くない予定
いちゃいちゃ期待してたらごめぬ


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