過去ログ - 魔王「何で勇者を捕まえられないんだ!」
1- 20
5: ◆pabVKfCDzNVk[sage saga]
2015/11/29(日) 12:11:39.64 ID:AcJid+sT0
側近「……魔王様、どうして勇者と結婚なさろうとしておられるのですか?」

魔王「魔王の隣には最強の者。人間の最強たる勇者に嫁ぐのは当たり前のことだろう」フンス

側近「そこ人間ってのがおかしーんだよ!」

魔王「わっ」

側近「あ」

魔王「」ドキドキ

側近「こほん。よいですか、魔王様。勇者は貴方様の御父上と因縁のライバルの息子です。
    かつて、我等と人間の大戦争があり、その終盤になんやかんやで二人の一騎打ちになりました。
    それが戦争終結の引き金へと繋がって戦争終結への講和を結ぶに至ります。
    講和は人間側の王の城にて。先代魔王様は人間の王と定めた、幾つもの決まり事を受け入れました。
    我等は領地こそ多少多く得ましたが、この結果に納得のいった者は果たしているのでしょうか?
    何故、“力”に優れ、獰猛な魔物を従える術を持つ我ら魔族が人間と対等にならなければならないのか……。
    魔王様。幼き頃のあなたもご同伴なされたでしょう?その時の思い、お忘れですか?」

魔王「……ああ、覚えている。父上と共に行った人間の領地。首都、城。知り合いは父上と、その当時の側近、少しの兵たち。
    周りは知らない、敵の人間がたくさん。不安の日々……。憎しみ渦まく、敵国まっただなかでも優しく、凛々しかった父上の姿……。
    ―――そして私は、幼き頃の勇者と対面した。城の庭。見たこともない綺麗な花が一杯あった、あの場所で」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
53Res/56.93 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice