過去ログ - 遠回りをしすぎた僕たち
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1:名無しNIPPER
2015/11/30(月) 22:17:51.26 ID:toMlCW8y0
運命という言葉を信じる人はいるだろうか。
僕は信じている側の人間なのだけれど、それでも運命にもいろいろ種類があると思うんだ。

例えば運命にも、幸運な運命と不幸な運命が存在する。
100円を拾った運命と100円を落としてしまった運命。これら二つを比べてみても運命みたいなものだろう。

良くも悪くも運命は未来の、将来の話なのだ。
過去の運命に、今の時間軸で気づいたとしても意味などない。なぜならそれは過ぎ去ってしまった事柄なのだから。

でも、それでも運命を信じるのであれば、きっと…

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2:名無しNIPPER
2015/11/30(月) 22:41:55.25 ID:toMlCW8y0
僕はとある田舎の裕福とも貧乏とも言えない家に生まれた。
その家庭にしては第一子。長男として誕生した僕は両親にとても愛されていたと思う。思うというのはそのころの記憶など残っているはずもなく、のちに写真などで見た光景をみて想像している。
もしかしたらカメラの前だけでは幸せそうな顔をさせられているだけで本当は虐待を受けていたかもしれない。なんて妄想をしだしたら止まらないのでこのへんで止めておこうと思うけれど。

そんな両親に愛されて育ったであろう僕という人間はとにかく両親と距離を置くこと、特に母親と少しの時間会えなくなると泣いてしまうほど弱い、この頃には存在しない言葉かもしれないが、いわゆるマザコンという病にかかっていたからかもしれない。
以下略



3:名無しNIPPER
2015/11/30(月) 22:54:10.86 ID:toMlCW8y0
僕はその日のことを覚えていない。覚えていなければ書く事ができない、なんてこともなく、僕は忘れてしまったその日の出来事をその相手は鮮明に覚えているようだった。
その相手というのはそれはもうとても可愛い少女ということしか覚えていないのだけれど、その少女は保育園の入口の前でないていた僕に対してこういったそうだ。

「そんなところで泣いていないで一緒に行こ」

以下略



4:名無しNIPPER
2015/11/30(月) 23:36:24.56 ID:toMlCW8y0
その少女と過ごすことが多くなって僕も保育園にいることが楽しいと感じるようになった頃だろうか。そろそろ少女という表記もそろそろ趣がなくなってきた頃であろうが、僕がこの頃少女のことをなんと呼んでいたのかなど覚えているはずもないので、まだこの少女は少女のままでいてもうことにしよう。

さて、話は戻るけれど、この時の僕が住んでいたところというのがとあるアパートの一室である。僕一人ならまだいいとしても、この時にはすでに母親は第二子である妹を出産しており、今まで住んでいたアパートでは手狭になってきたらしい。
そこで、両親の祖父母に相談し、一軒家を買おうという話になったらしい。何週間化した後、両親はとある場所に家を買うことを決めてきたらしかった。
なぜそこなのかと問うたがどうかは、やはり僕の記憶には残っていないのだけれど、のちの両親の話では近くに神社が存在し、何か守ってくれそうだったからといった曖昧な理由であったことが判明する。そもそも神社というものはお願いを聞いてもらうところでも、近くにあるだけで守ってもらえるなどといったお守り的な場所ではない。神社というのは昔からありがとうを伝える場所なのだ。この中にどれだけの人が毎年お正月に神社に向かってお願い事をしていることであろうか。この日本にお願いを聞き入れてくれる神社というものは一箇所しか存在しなかったと思う。僕も記憶が曖昧なのでこれに関してはあまり自信がないのだけれど。
以下略



5:名無しNIPPER
2015/11/30(月) 23:50:23.89 ID:toMlCW8y0
僕が5歳の年齢になりついに保育園を卒業する頃にはもう、新しい僕たちの家は完成しようとしていた。
家が完成するまでにも何度か家を建てているところを見学しにいっていたので、僕は家が建つであろう周りの遊び場所はかなり把握している状態であった。
しかし、そんな僕もご近所さんの存在は忘れていた、というより子供の頃は興味がなかったのだろう。
僕が住むであろう家の周りにはどんな人が住んでいて、なんて5歳の子供が考えることではない。それは親の役割である。

以下略



6:名無しNIPPER
2015/12/01(火) 22:18:13.65 ID:hQarXrWd0
幼稚園に入学する頃には、もう、家は完成しており、幼稚園入園と同時期に引っ越すことになった。
保育園は私服でも良かったけれど、幼稚園には制服を着ていかなければならなかった。
たった一年だけだというから、今考えたら無駄な出費だったかもしれないが、そんなことも言っていられない。子供というのは周りと変わった人や変わった身なりの人間を標的にして、その人物をいじめるのだ。いじめといっても大したことはなく、大人の社会の醜いものとを天秤にかける必要もないだろうが。

しかしながら、子供のいじめというのも酷いものであるが。言葉の暴力は勿論、嫌がらせ行為など、隠しもせずにいじめるのであるから怖いものである。
以下略



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