1: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2015/12/10(木) 22:31:52.09 ID:unyeRgtx0
「……っ」
不意に目を覚ます
閉じていた瞼を薄く開き、外の光を取り込む
黒く塗りつぶされていた視界がひらけ、ぼんやりと揺らめくものに変わっていく
ゴポ ゴポ ゴポ ゴポ
揺らめく視界に目を細めながら、耳は何かを捉える
心臓が脈打つ音にまぎれて、何か水の流れるような音が聞こえてくる
(……水の音)
その音に首をかしげながらも覚醒は進む
次第にぼやけた視界の焦点が合い、辺りの光景が目に入ってきた
(ここは……?)
明らかになった自分の状態に戸惑う
何故か横倒しになった状態で水槽のようなものに入れらており、全身は水槽に満たされた水のような液体に浸かっていた
先ほどの音は水の流れる音ではなく、水に反響した自分の体の動きだったようだ
(息は?)
全身が水に浸かっていることを理解し、水中で呼吸が出来ないことを思い出す
咄嗟に息を止めようとするが、そうするまでもなく呼吸は出来ていた
視線を落とすと、口元は覆いのようなもので覆われている
どうやら、この覆いによって呼吸は保たれているようだった
SSWiki : ss.vip2ch.com
2: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2015/12/10(木) 22:34:55.45 ID:unyeRgtx0
「おい! ……を……ろ!」
自分の状況を確認し、辺りに目を向ける余裕が生まれてくる
3: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2015/12/10(木) 22:37:02.17 ID:unyeRgtx0
(どうして、こんなところへ)
影の正体を探ることを諦めて、再び自分の状況について思考を巡らせる
4: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2015/12/10(木) 22:40:37.12 ID:unyeRgtx0
(ここは……?)
(病室、のように見えるが……)
5: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2015/12/10(木) 22:41:48.29 ID:unyeRgtx0
君嶋(海軍大佐が自分の世話役……)
君嶋(どういうことだ?)
6: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2015/12/10(木) 22:43:04.61 ID:unyeRgtx0
室林「いいや、我が国も同じだ」
室林「全艦艇の8割を喪失し、聯合艦隊も壊滅した」
7: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2015/12/10(木) 22:44:22.71 ID:unyeRgtx0
室林「ああ、その通りだ」
室林「貴官が気を失ってから何十年もの月日が流れている」
8: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2015/12/10(木) 22:46:30.17 ID:unyeRgtx0
室林「先ほど、深海棲艦など知らないと言っていたが」
室林「それは本当か?」
9:名無しNIPPER[saga sage]
2015/12/10(木) 22:55:46.48 ID:unyeRgtx0
補足など
・「艦隊これくしょん」の設定を流用したオリジナル
・一部に地の文表記アリ
・Wikiも編集する予定
・基本的に女子の出番はないので注意
10:名無しNIPPER[sage]
2015/12/11(金) 08:33:03.06 ID:rVyzBKXrO
期待
11: ◆pOKsi7gf8c[saga sage]
2015/12/11(金) 22:43:22.52 ID:IYwbGVxT0
<洋上 駆逐艦 甲板>
『開戦から暫く、連合国が反攻を強め始めた頃』
12: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2015/12/11(金) 22:45:18.84 ID:IYwbGVxT0
兵曹「オラッ!」ブンッ
パシンッ
13: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2015/12/11(金) 22:56:39.48 ID:IYwbGVxT0
兵曹「な、何が起こった?」
下山田「いやぁ……自分に聞かれましても」
14: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2015/12/11(金) 22:59:53.69 ID:IYwbGVxT0
<駆逐艦 弾薬庫>
君嶋「君嶋一等水兵、ただいま戻りました!」
15: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2015/12/11(金) 23:02:41.84 ID:IYwbGVxT0
『戦闘開始から1時間』
『艦内のいたる所から被弾の知らせが届くにも関わらず』
16: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2015/12/11(金) 23:04:15.62 ID:IYwbGVxT0
君嶋「そんな……」
君嶋(艦橋がやられた?)
17:名無しNIPPER
2015/12/11(金) 23:11:14.41 ID:+nDC7FJo0
敵さん強すぎやしませんかね・・・
まあ、駆逐艦の装甲なんてあってないようなもんだからね、仕方ないね
18: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2015/12/11(金) 23:18:23.83 ID:IYwbGVxT0
<駆逐艦 舷梯>
『爆風で吹き飛ばされながらも軽い裂傷程度で済みました』
19: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2015/12/11(金) 23:26:24.75 ID:IYwbGVxT0
<駆逐艦 甲板>
君嶋「な、なんだよ! これ」
20: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2015/12/11(金) 23:33:23.67 ID:IYwbGVxT0
君嶋「し、下山田……」
君嶋「……うっ、おぇぇ」
21: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2015/12/11(金) 23:41:56.10 ID:IYwbGVxT0
君嶋「そこか? そこにいるのか!」
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