過去ログ - リサ「私が見ている世界と彼女が見ている世界」
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9:名無しNIPPER[saga]
2015/12/24(木) 16:50:50.99 ID:X4h8zfE00
リサ「ののっち!」

彼女の名を呼ぶのは何度目か、私の目の前から彼女の姿が消え、代わりに『私』が居た

『私』の見た目はののっちと同じように衰弱し、生気を感じないものとなっていた
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2015/12/24(木) 16:54:26.08 ID:X4h8zfE00
リサ『ねぇ、私どうしたらいいの? 教えてよののっち……』

リサ『ののっちが引っ張ってくれないと私何も出来ないよ……』

リサ『ののっち…… どこに居るの?』
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2015/12/24(木) 16:57:34.11 ID:X4h8zfE00
気付くと私の周りの景色は変わっていた

リサ(今度は…… ライブ会場……?)

そこはテレビでしか見たことの無いような大きな、大きなライブ会場で
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2015/12/24(木) 17:00:04.94 ID:X4h8zfE00
のの『ライブを始める前に一つ、聞いて欲しいことがあるんだ』

ステージの上の彼女は私の動揺をよそに語り始めた

のの『わたしには大切は幼なじみが居てね、名前は白樺リサ……リサっぺって言うの』
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2015/12/24(木) 17:00:42.88 ID:X4h8zfE00
のの『でもね、そんな時思ったの……リサっぺの分まで生きなくちゃ って』

のの『リサっぺはきっとまだまだやりたいこといっぱいあったと思う、だからリサっぺの分までわたしは生きる』

のの『きっとリサっぺもそうして欲しいんじゃないかって思うから……』
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2015/12/24(木) 17:06:26.96 ID:X4h8zfE00
リサ「あっ! えと、違うの……」

私が叫んだ瞬間、ののっちは私の前から消えてしまった

まるで私の言ったことが本当になったように
以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2015/12/24(木) 17:11:46.83 ID:X4h8zfE00
気が付くとまた私の周りの景色は変わっていて、今度は誰かの部屋のようだ

カーテンが閉じられ、一切の明かりは消され、部屋の隅には一人の女性、いや『私』が座っていた

リサ(これがののっちの居なくなった未来の『私』……?)
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2015/12/24(木) 17:12:24.64 ID:X4h8zfE00
『私』は気味の悪い笑顔を浮かべ、私に問い掛けてきた

リサ「そうよ! 死ねばののっちと一緒に居られるでしょ!?」

リサ『本当に、そんなこと、思っているの?』
以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2015/12/24(木) 17:14:00.06 ID:X4h8zfE00
リサ『ののっちが居なくなって、私の人生には、何も無くなった、でも死んだからって、ののっちに、会えるわけじゃない』

リサ『だから私は、自分の中に、残っている、ののっちを、ひたすら思い返しているの』

リサ『でも、それも終わりが、近づいてる』
以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2015/12/24(木) 17:15:15.97 ID:X4h8zfE00
リサ『貴女も、ののっちを失えば、きっとこうなるわ、人は忘れるし、忘れられるから』

リサ『きっと、ののっちだって、私が死んだら、私のことを忘れていくわ』

リサ「うるさい! 黙って!」
以下略



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