過去ログ - 電「2人だけの、メリークリスマス」
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1: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/26(土) 21:00:36.60 ID:mZ8DYoJ5O
・基本台本書き、書き溜めです
・短めです

電「以上注意せよ!なのです」


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2: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/26(土) 21:01:19.14 ID:mZ8DYoJ5O
一七○○ 北方AL海域洋上 ぷかぷか丸甲板

電「艦隊がお戻りみたいです」

卯月「うううぅ、寒い寒い!寒すぎて凍えそうだぴょん!」ダッ
以下略



3: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/26(土) 21:01:58.93 ID:mZ8DYoJ5O
ぷかぷか丸 船内

司令官「お。おかえりみんな、寒かったろう?ホットレモン、用意してあるからね」

暁「こ、こここれくらいの寒さなんてへっちゃらだし!で、でもホットレモンは貰うわね!」
以下略



4: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/26(土) 21:02:30.15 ID:mZ8DYoJ5O
暁「ほぁ……。あぁ、暖かい……」

雷「この時期の北方AL海域は艤装があっても寒いもんね。はい、みかん」

暁「ありがと。でも、こうして一日出撃してると昨日とのギャップを感じずには居られないわ」
以下略



5: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/26(土) 21:03:14.53 ID:mZ8DYoJ5O
多摩「提督はこのあとも督戦なのかにゃ?」

司令官「そうだね、そのつもりでいるよ。今日の分の書類はもう終わらせたしね」

暁「司令官、大丈夫なの?暁達でもこんなにさむ……まぁ、ちょっと冷えるかなーって感じなのに、また北方AL海域へ行くなんて。朝からずっと出ずっぱりよね?」
以下略



6: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/26(土) 21:03:49.75 ID:mZ8DYoJ5O
司令官「ん……ふぅ」フアァ

卯月「あー、司令官あくびしてるぴょん」ケラケラ

司令官「おっと、見られちゃったか。いやぁ、温いとどうしてもなー」
以下略



7: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/26(土) 21:04:25.51 ID:mZ8DYoJ5O
一九三○ 鎮守府 波止場

司令官「さて、瑞鳳。状況は?」

瑞鳳【はい、提督。北方前衛警戒部隊は沈黙、こちらの損傷軽微。このまま進撃許可を願います】ザザッ
以下略



8: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/26(土) 21:04:56.71 ID:mZ8DYoJ5O
二一○○ 鎮守府 廊下

司令官「ふぅ……さすがにこの時間は静かだな……」

司令官(最後に出撃した六隻も解散して、無事に今日の艦隊業務も済んだ。後は僕も部屋へ戻って……)
以下略



9: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/26(土) 21:05:41.47 ID:mZ8DYoJ5O
司令官「執務室も真っ暗か……」パチ

司令官(何か、何でだろうな。寂しいや)

司令官(みんな前線で頑張っているから。僕とは違って直接敵と殴り合っているわけだから、僕が弱音を吐くことはしたくないんだけれども)
以下略



10: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/26(土) 21:06:42.32 ID:mZ8DYoJ5O
電「司令官、寒かったでしょう?さぁさ、おこたに入ってください」

電「今、ご飯持ってきますね?電と一緒に食べましょう」

電「あ、燗も暖めてあるのです!おちょこ、取ってきますね」
以下略



11: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/26(土) 21:07:47.22 ID:mZ8DYoJ5O
司令官「はぁ……ごちそうさま。美味しかった」

電「お粗末様、なのです。食器、片付けちゃいますね」

司令官「ん、手伝うよ」
以下略



12: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/26(土) 21:08:25.20 ID:mZ8DYoJ5O
司令官「ふぅ……」

司令官(お腹がふくれたからか、落ち着いたら一気に睡魔が襲ってくる)

司令官(目を閉じたらこのまま眠れそうだけど)
以下略



13: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/26(土) 21:09:16.38 ID:mZ8DYoJ5O
電「司令官、お待たせ!なのです」

司令官「お……?これって」

電「はい。昨日の残りのケーキなのです」
以下略



14: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/26(土) 21:09:54.19 ID:mZ8DYoJ5O
司令官「よし、今夜は2人きりのクリスマスパーティって事にするか」

電「クリスマスパーティ、ですか?」

司令官「おう。昨日のクリスマスパーティの延長戦。一日遅れだけどね」
以下略



15: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/26(土) 21:10:26.74 ID:mZ8DYoJ5O
司令官「それじゃ電。一日遅れだし2人だけだけど……メリークリスマス」スッ

電「メリークリスマス、なのです!」カチン

司令官「よっし、ケーキ食べよう!」
以下略



16: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/26(土) 21:11:25.31 ID:mZ8DYoJ5O
司令官(電は)

電「……」モグモグ

司令官(着任したての頃は、ひたすらおどおどして。僕が近づくだけでビクついて、弱気でただ丁寧で、ただ心優しい少女だった)
以下略



17: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/26(土) 21:12:17.09 ID:mZ8DYoJ5O
司令官「電がそばにいると……心も体も、あったかいよ。とっても」

電「……電が、司令官を暖めてあげられるのならそれは、とってもとっても。嬉しいのです」

電「だって司令官は、いつもいつも私達のためを思ってくれて。そのために、身を削って頑張ってくれて」
以下略



18: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/26(土) 21:14:24.65 ID:mZ8DYoJ5O
司令官「……ありがとう。電はずっと、僕を見てくれていたんだね」

電「……でも、それでも電達は、そんな司令官に甘えていたのです。見ていながら、電は司令官を送り出すことしかできない」

司令官「ああ、それで良いんだ。君達が戦っているとき、僕が指示を出すことしかできないように。僕が君達のために走り回っているときは、甘えてくれることが何よりなんだよ」
以下略



19: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/26(土) 21:15:12.63 ID:mZ8DYoJ5O
司令官「ありがとう、電。君がそばにいてくれるなら、僕は頑張れるよ」

司令官「誰が見ていなくても、誰が知らなくても。君が僕のことを見ていてくれるから、僕は戦える」

司令官「こんな司令官だけれど……これからも、甘えさせてくれるかい?」
以下略



20: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/26(土) 21:15:53.65 ID:mZ8DYoJ5O
司令官「君が居てくれて良かった。君が見ていてくれて良かった」

司令官「君が僕に、僕だけに見せてくれる遠慮のない表情は。僕の中だけにある君の顔が……僕の原動力だよ」

電「……いつだって、ここにいます、見ているのです。司令官のために、司令官が頑張れるように」
以下略



21: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/26(土) 21:16:33.86 ID:mZ8DYoJ5O
伊19「あれー?ほう、ほーほー、これはこれは……」ニタァ

司令官「イ……イク?おい待て、違う、これは」

伊19「んー?提督、なに焦ってるの?別にイク、何も見てないのね」
以下略



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