過去ログ - 艦隊これくしょん 〜艦これ〜 Bright:金剛 その2
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◆li7/Wegg1c
[saga]
2016/01/10(日) 16:43:30.38 ID:BYfzucq50
その夜、駆逐艦の幼子達が眠った午後10時頃、龍驤の提案で非番の金剛と比叡も交え、飛鷹と隼鷹のささやかな歓迎会が催された。
が、企画を提案した本人は既にテーブルの上で腕を枕にし、あどけない姿を晒して眠っていた。
その時だった。
「龍驤さん、龍驤さん・・・」
か細い声で誰かが龍驤の肩を摩りながらその名を呼んだ。
「ううん、だれぇ・・・?」
眠そうな目を開けると、彼女の目には嘗ての戦友が目に映った。静かだがはっきりとした声だった。
「私は、どうすれば戦線に戻れるのでしょう…!?」
「あぁ・・・」
目を開けるなり、龍驤はどう声をかけたものかと痛む頭を回転させて考え始めた。
しかしながらパッと答えが思いつくわけでもない。
「なんでよ・・・! なんで私、いつまでも…!」
そこにいた全員の目が赤城の方に向いた。
紅茶を使ったカクテルの話で盛り上がっていた金剛と隼鷹も黙り込み、そっぽを向いてちびちびと日本酒を口にしていた飛鷹も、全員が赤城に注目した。
横須賀鎮守府では比較的付き合いの長い祥鳳でさえ、普段は冷静沈着で穏やかな赤城がこうして声を荒げるさまなど見た経験がなく、驚きを隠せなかった。
「龍驤さん。どうすれば、どうすれば私は、一航戦の誇りを・・・」
「ううん、なんでやろなぁ・・・」
龍驤は返答に窮した。
彼女も赤城の現状については知ってはいたが、医学的にどう見ても五体満足の健康体であるにも関わらず、艤装が彼女に適合しようとしない。
精神面に問題があるのではないかと医者は述べていたが、原因は未だ不明であった。
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