過去ログ - 艦隊これくしょん 〜艦これ〜  Bright:金剛  その2
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20: ◆li7/Wegg1c[saga]
2016/01/10(日) 16:46:00.82 ID:BYfzucq50

「あー、赤城。気持ちは分かるけど、あんまし後輩の前で愚痴ってばっかやとかっこ悪いで?」

龍驤の苦言に赤城はハッとなり、袖口で涙を拭いて仲間達に頭を下げた。

「し、失礼しました・・・。お見苦しいところを…」

「い、いえ。赤城さんだって、お疲れですよね…」

「ふぅ…。こんな時、鳳翔がいてくりゃあよかったんやけどな…」

鳳翔の名を聞いた祥鳳の顔がたちまち曇り、龍驤は慌てて付け加えた。

「あ。あっ、ごめーん。ウチもちょっち疲れたから、赤城連れてって一緒に寝かせてもらうわ。じゃあね」

「えっ? わ、私、龍驤先輩ともっといっぱいお話したいのに! 赤城先輩は・・・」

「まー、また今度な祥鳳ちゃん。ごめんね」

祥鳳は萎れた花のようにしゅんと俯いた。

「んじゃ、行くで、赤城?」

「え、えぇ」

龍驤は自分より遥かに大柄の赤城の腕を担ぎ、彼女を引きずるように連れ出し、食堂を後にした。

「龍驤さん…」

祥鳳が閉められた扉を見ながら寂しそうに呟いた。

「…祥鳳は本当に龍驤がLoveネ!」

うたた寝から目覚めた金剛がそっと呟いた。

「い、いえ…! そ、そんなことないです!」

「んまー、ウチの師匠は面倒見いいからねー。懐いちゃうのもわかるよー」

「ちっ、違います! たっ、確かに尊敬はしてますけど…!」

祥鳳は顔を赤くして否定したが、師に対する愛情は隠せてはいなかった。

そもそも、先ほど嬉しそうに龍驤に飛びついた時点で明らかなのに何故今になって照れてるのか。

祥鳳の子どもっぽい一面が金剛には可愛らしく思えた。

隼鷹もまた、照れてもじもじとする先輩をにやにやした表情で見つめた。

一方で、飛鷹は祥鳳達から目を逸らし、日本酒をちびちびと口にしていた。



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