過去ログ - 【安価】京太郎「愛と勇気のおとぎ話……」玄「25ageもおまかせあれ」【咲・muv-luv】
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14: ◆muvluv4yWc[saga]
2016/01/17(日) 23:02:38.62 ID:hkdo6PQcO
【2001年 10月9日 朝方 60mリムジン車内】


やたらと長いリムジンのような車の迎えが来ると、帝都城からの迎えだと言うのでそれに霞と共に乗車した。
送迎最速理論だとか何とかを追求する、どこかのクーデターの首謀者と似たような声の運転手のたわいもない昔話(峠で跳ばしてたとか豆腐屋が何だとか)を聞き流しながら、俺はずっと考えていた。


京太郎(将軍との益軒で気をつけなきゃいけない事って何だろ…………)


生憎、そんな経験なんて皆無だし、作法も知りよしも無い。
不安ばかりが募ってしまうのも仕方ない。

あの何かと役に立つ因果とやらにも、どうやら江戸の世で将軍の傍を生きた記憶はとんと無さそうだ。


《あるにはあるぞ。知識だけなら》

京太郎(あるの?)

《そうだな……たぶん、将軍が『面を上げよ』って言ってくると思う》

京太郎(ふむ……)

《だけだ、そこで面を上げちゃうと首が飛ぶ》

京太郎(えっ)

《次に、従者が面を上げよって言う》

京太郎(ああ、そうしたら……)

《そこで上げても首が飛ぶ》

京太郎(え)

《再び、将軍が面を上げよ、って言ってから従者がもう一度面を上げよと仰せである、面を上げよとか言うから、そこで初めて上げるんだ》

京太郎「ひえぇ……」

霞「どうしたの?」

京太郎「俺、首飛ばないかな……」

霞「…………ああ、作法?
今時、多少の間違いで首が飛ぶなんてありえないわよ。
間違えても、多少叱責される程度ね」

京太郎「そうか…………」



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