20:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 01:07:34.65 ID:NYPOpsNEo
まま母と二人の姉は一旦置いておいて、次の人物を考え始める。
誰よりも綺麗な心を持ちながらも、みすぼらしい格好で家の隅に追いやられるシンデレラと、
美しい衣装に身を包んで家中を闊歩する二人の姉。
やがて姉たちの格好の煌びやかなことがお城の人たちの耳にも伝わり、二人は王子様が開催する舞踏会にお呼ばれする。
楽しそうに舞踏会へ向かう二人の姉を見送ったあとで、お城に集まる華やかな人たちとはほど遠い自分の姿を見て
一人部屋ですすり泣くシンデレラを助けるのが、一人の親切な魔法使いだ。
ちなつ「次は魔法使いかなあ」
あかり「そうだねえ。誰がいいかな?」
私は魔法使い、とノートに書き込みその上を鉛筆でとんとん叩く。
ちなつ「うーん。……そういえば、魔法使いはどうしてシンデレラのことを助けてくれたんだっけ?」
ふと、そんな疑問が頭に浮かんだので、口にする。
魔法使いの魔法によって、シンデレラは王子様のいるお城へ辿り着くことができた。
隅っこで泣く無力な、それでいて素晴らしい心を持った女の子と、王子様とを繋ぐ架け橋となる存在。
そんな魔法使いは、どうしてシンデレラに魔法をかけてくれたんだっけ。
絵本では、教訓めいた言葉で魔法使いについていろいろ書いてあった気がするけど、子どもの頃の私は
この夢物語にそういう現実的な話を持ち込まれるのが気にいらなかったのか、あんまり覚えていなかった。
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