過去ログ - 二宮飛鳥「もうすぐ誕生日」
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1: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/01/31(日) 18:08:30.39 ID:L4Z1Xl1m0
事務所 屋上


飛鳥「今日は一段と寒いな……」ハァー

飛鳥「(天候が悪ければ確実に雪が降るかな……)」

飛鳥「さすがにこんな日に屋上にくる物好きはボクくらい――」




ヘレン「………」シュッシュッ←無言の乾布摩擦

飛鳥「………」

ヘレン「ヘイ! あなたもどう?」フリフリ

飛鳥「結構です」


飛鳥「……セカイは広い」


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2: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/01/31(日) 18:10:03.54 ID:L4Z1Xl1m0
飛鳥「(そろそろ1月も終わり、2月がやって来る)」

飛鳥「(つい最近まで、年越しだなんだと周囲が騒がしかったような気がするのに、まったく時が過ぎるのは速いものだと思う)」

飛鳥「2月……3日まで、あと1週間か」
以下略



3: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/01/31(日) 18:10:52.08 ID:L4Z1Xl1m0
飛鳥「(あれから時間も経ち、ボクも誕生日の祝福をそれなりに受け入れられるようになったのだが……)」

飛鳥「(もしかすると、彼はボクの発言を考慮してなにもプレゼントを用意しない可能性がある)」

飛鳥「(他の人には毎度渡しているのに、ボクにだけ何もない可能性が……)」
以下略



4: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/01/31(日) 18:13:14.89 ID:L4Z1Xl1m0
飛鳥「(まあ、考えてみれば、Pからプレゼントをもらえなかったところで何か問題があるだろうか)」

飛鳥「(ないだろう。別にこんなことでボクと彼との信頼関係に溝が生じるわけでもない)」

飛鳥「(いつもと変わらぬ日々が過ぎていくだけ……)」
以下略



5: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/01/31(日) 18:14:12.17 ID:L4Z1Xl1m0

飛鳥「(あの人はなぜあれで平気そうな顔をしているんだろう……)」ブルブル

ヘレン「世界レベルだからよ」

以下略



6: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/01/31(日) 18:15:13.91 ID:L4Z1Xl1m0
飛鳥「ただいま」ブルッ

P「おかえり……って、寒そうだな。もしかしてまた屋上行ってたのか」

飛鳥「まあね」
以下略



7: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/01/31(日) 18:16:03.46 ID:L4Z1Xl1m0
P「………」カタカタカタ

飛鳥「………」ジーー

P「………」カタカタチラッ
以下略



8: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/01/31(日) 18:17:30.09 ID:L4Z1Xl1m0
飛鳥「(考えてみれば、半年も前の他愛のない発言をPがいちいち覚えている可能性はそう高くない)」

飛鳥「(ボクが気にしすぎているだけだな……ラジオでも聞いて落ち着こう)」ポチッ


以下略



9: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/01/31(日) 18:18:16.24 ID:L4Z1Xl1m0
飛鳥「はぁ……」

P「どうしたんだ? さっきから様子が変だけど」

飛鳥「……考えすぎるのは、ボクの悪い癖だとは理解しているんだけどね」
以下略



10: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/01/31(日) 18:19:36.93 ID:L4Z1Xl1m0
P「雪? おー、本当だ。しかも本降り……このまま降ったら積もるかも」

飛鳥「そうだね」

P「傘、持ってきてるか?」
以下略



11: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/01/31(日) 18:20:41.57 ID:L4Z1Xl1m0
P「飛鳥が2本持っていてくれて助かったよ。ありがとう」

飛鳥「普通のと折りたたみと、両方持ってきていたから……キミ、本当に折りたたみのほうでいいのかい?」

P「こっちは借りてる側なんだから。飛鳥がサイズの大きい方を使うべきだろう」
以下略



12: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/01/31(日) 18:21:46.74 ID:L4Z1Xl1m0
飛鳥「……さっきからしきりに手を伸ばして、雪を拾おうとしているみたいだけど」

P「……まあ、これは癖みたいなものだから」

飛鳥「恥ずかしがることはないさ。キミのその純粋さは、ボクにとって眩しいものだ」
以下略



13: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/01/31(日) 18:22:57.71 ID:L4Z1Xl1m0
P「もうすぐ春だなあ」

飛鳥「雪が降っている最中にそんなことを言う人を初めて見たよ」

P「でも、あと1ヶ月くらいで冬も終わるし。そうしたら、桜咲く季節の到来だ」
以下略



14: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/01/31(日) 18:24:08.18 ID:L4Z1Xl1m0
飛鳥「Pは春が好きなのかい」

P「暖かいし、景色も華やかできれいだからなあ」

P「あ、でも冬の雪景色も好きだぞ」
以下略



15: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/01/31(日) 18:26:12.33 ID:L4Z1Xl1m0
飛鳥「キミとボクは似ている……ふふっ」

P「なんかうれしそうだな」

飛鳥「そうだね。不思議なことだけど、キミと似ていると言われただけで、なぜかそう思ってしまった」
以下略



16: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/01/31(日) 18:27:07.50 ID:L4Z1Xl1m0
ガチャリ


飛鳥「ふう……寮の中は暖かいな」

以下略



17: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/01/31(日) 18:27:49.11 ID:L4Z1Xl1m0
蘭子「飛鳥ちゃん、ため息ついてた」

蘭子「も、もしかして……私の言葉、ウザがられてる!?」ガガーン


以下略



18: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/01/31(日) 18:28:43.93 ID:L4Z1Xl1m0



P「さて。飛鳥の誕生日プレゼントも早めに用意したし、あとは当日忘れなければ大丈夫だな」

以下略



19: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/01/31(日) 18:29:57.23 ID:L4Z1Xl1m0
飛鳥「……ふう」

飛鳥「そろそろ寝るか……ん、メール」

飛鳥「Pから……」
以下略



20: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/01/31(日) 18:30:53.23 ID:L4Z1Xl1m0
飛鳥「プレゼント、何をくれるんだろう……」ワクワク

飛鳥「………」

飛鳥「……参ったな。しばらく眠れそうにない」フフッ
以下略



21: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/01/31(日) 18:33:21.79 ID:L4Z1Xl1m0
終わりです。お付き合いいただきありがとうございます

SSも書いたことだし飛鳥君をシャイニングドローしてきます
声が思ったよりも可愛い系だったけど素晴らしいので問題ないですね


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