過去ログ - 【咲】京太郎「俺が霊界探偵?」みなも「誰かがこう呼ぶラフメイカー」
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21: ◆vtu.yHDs8FrI[saga]
2016/02/29(月) 15:00:23.72 ID:pNtjXeH/0
『大抵の人間は自分が落ち目に合った時、奮い立つために使う言葉だが、お主は違うだろう?
落ち目にありながら、それが自分にどうすることも出来ないことへの怒りを、どこへもぶつけることが出来ないから。
自分を騙すしか無いがゆえに、お主はそう言い聞かせるしかないのだろう』

京太郎「............どうしろって言うんだ」

いつの間に俺は、向かい合って立っているんだろう。
何故こんなどうしようもない話を、見ず知らずの『それ』と話しているんだろう。
傷口は、塞がっていたのに。
中身がどれだけ惨たらしくて修復不可能でも、それは隠せていたのに。
痛い。
曝け出された傷が、痛い。
これが身体に浮かぶ物だったら、俺はどんな醜い死に方をするだろう。

京太郎「どうにかしたくて、どうにかしようとして、どうにかなるもんじゃない。
俺だって昔は、人体蘇生の方法なんてもんを馬鹿みたいに探したさ。馬鹿みたいに色んなこと試したさ。
結局そんな馬鹿げた奇跡なんて見つからないままで---------」

『だからの』




『その馬鹿げた奇跡が起こせるとしたら、どうするのだ?』





京太郎「------------------は?」

『馬鹿げた話だと思うだろう』

それでもよい。
それでもよく考えて、お主の心のままに答えよ。
そう言って。
『それ』は神々しさを纏って、続ける。



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