12:名無しNIPPER[sage saga]
2016/03/15(火) 01:27:50.26 ID:HDvSvbTV0
「ねぇ、プロデューサー」
私が声をかけるとプロデューサーはこちらを向いてなんだ、と尋ねてきた。
「これから私が言う事はアイドルの渋谷凛が言うんじゃなくて、花屋の娘の渋谷凛が言う言葉だから」
前置きをしておく。アイドルのままではフラれるのは確実だ。でも、花屋の娘なら、ただの女の子の言葉ならプロデューサーに届くかもしれない。
「私と付き合ってください」
「……どこに?」
一瞬怪訝な顔をしたプロデューサーだったが、すぐさま表情を隠して気付いていないフリを始めた。頭をかいているからバレバレなのだが。
「誤魔化さないでよ」
鋭く睨み付ける。プロデューサーが鈍感を装っているのなんて、もうだいぶ前から知っている。
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