過去ログ - 【百合モバマス】白菊ほたる「七対子は裏切らない」【麻雀】
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19: ◆K1k1KYRick[sage]
2016/04/19(火) 15:58:13.94 ID:xNfmpDXVo
「ほたるちゃん!」

「……」

茄子が駆け寄って少女のフードを脱がした。噂は本当だった。

背中辺りまで髪の伸びた少女はほたるだった。

ただ違うのは、茄子やプロデューサーを見ても何も感じず

光のない虚ろな目をしてどこか遠くを見ている、その様子だった。

「黒井社長! ほたるに一体何をしたっ!?」

「何をだとォ? 私は貴様らの捨てたアイドルが可哀想だから
 拾って世話をしたまでの事だ。絶対に負けない雀士としてな!」

「俺たちは捨ててなんていない!」

「どうだか、彼女は言っていたぞ。
 年末のドームコンサートに一人だけ呼ばれないそうじゃないか。
 私は彼女に同情するよ。
 実力がありながら他人の理不尽に屈して従わざるを得ない、その状況にね。
 だがそんな彼女ももうおさらばだ! 俺は彼女を生まれ変わらせた! 
 美城の犬、私と勝負するなら鷹富士茄子を賭けてもらいたい。
 私たちが負ければほたるは返す。
 だが私たちが勝てば茄子をもらい受ける」

ふざけるな、とプロデューサーは怒鳴った。

返すだのもらい受けるだの、アイドルは物ではない。

拉致しておいて盗人猛々しいとはこの事だ。

「その約束は信用出来ますか?」

「茄子、やめろ。こんな取り引きなんか信用出来るか」

「はい。でも私……ほたるちゃんに帰って来て欲しいんです」

「……。分かった。黒井社長、悪いですが
 こっちの幸運の女神はちょっとやそっとでは倒せませんよ」

「ふふふ、私のほたるも負けはしない」

「ほたるちゃん……」

「……」

「さぁ、始めようではないか。地獄へといざなう破滅のワルツをな……!」


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