過去ログ - にこ「スクールヒーロー始めるわよっ!」希「キャプテン・ニコニーやん?」
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14:名無しNIPPER[sage saga]
2016/05/11(水) 13:26:42.35 ID:JuX4D3JMo

 「うちなんて、いなくなってもいいのに……かわりに傷つくことなんてなかったんや……」

にこ(ああ、なにやってるんだろう、にこは)

にこ(この子を泣かせちゃった)

にこ(せっかくの可愛い顔が台無しにこ――なんて、もううめき声も出ないよ。肺が潰れちゃったんだ)

にこ(でも泣かないで、笑ってよ)

にこ(あんたが笑ってくれたら、にこはそれで……それだけで……)

白衣の男「ふむ――笑顔か」

黒髪の少女「あのっ、あなたは……?」

白衣の男「私は医者だ、君は彼女の知り合いかね?」

黒髪の少女「いいえ……見ず知らずのうちを、この子は……」

白衣の男「そう、か……そういうことができる人間、か」

黒髪の少女「お願いします、うちの血が使えるなら使ってください! うち、O型やから誰にだって輸血できます! それに内蔵だって使えるだけ使ってください!」ガシッ

白衣の男「……変わっているな。互いに無関心であることが普通な現代にあって、君たちは」

黒髪の少女「……」

白衣の男「いいだろう。本来ならばもう助からないが……手をつくしてみよう。手の開いている者達は手を貸してくれ、私の"研究所"が近い」

 なぜだろう。身体はもうボロボロで、生命が尽きかけてるって自分でもわかるのに。

 意識ははっきりとしている――ような気がした。

 黒髪の女の子のことも、白衣の男の人のことも、はっきりとわかった。だけど身体が動かない。なにも伝えられない。

 にこの身体は運ばれ、白い大きな建物に入っていった。病院じゃない、研究機関みたいだった。

 そこの実験室のような場所ににこは横たえられた。



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