過去ログ - 藍子「ある日の昼下がり」
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16: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/05/06(金) 19:14:18.62 ID:J9K9lNQH0

 議題は全部出たから、会議は終了。
 プロデューサーさんに報告するために、メールにまとめていく。

「よかった。あんなのを着る可能性を考えただけでも……」

「あ、あはは……うん、あれはないよね」

 卯月ちゃんと美穂ちゃんもすっかり寛いでいる。

「本当に、美穂ちゃんや響子ちゃんならまだしも、なんで私なんかにあんな……」

「え、ええ、えぇー……ふふふふ普通に仲間を売ったよこの人……」

「あ、あれ? もしかして口に出て……」

「うんっ! 言ってたよ! 小声だけどおもいっきり!」

「そうじゃなくて! スタイルとか、ね? ね?」

「私も卯月ちゃんも大差ないよ! しかも響子ちゃんは年下だからね!?」

 ……それにしても、気が緩みすぎだと思う。
 ところでそこに私の名前がないのは思いやりなのだろうか。

「ほらなんか家庭的だし尽くしてくれそうだし!」

「それあの衣装と全然関係ないよね!?」

「それはなにをどんな状況でによるじゃないですか!?」

「だからなにが!?」

 これが伝統と格式の多段階墓穴掘削……
 見なかったことにして、メールの続きに集中しよう。

「うわぁ……これはPCS会議だよ。う……島村さん」

「美穂ちゃんが急によそよそしく!? あっ、スマホ出しながら逃げないでください〜!」

「そんな、嫌ですよ島村さん」

 美穂ちゃんが座ったのは私の隣。

「『響子ちゃんへ――』」

「ストップ! ストップですっ!」

 卯月ちゃんが追って来たけど、更に移動して、私を挟んで反対側へ。

「『さっき卯月ちゃんが――』」

「やーめーてーくーだーさーいー! ……ってあれ? さっき卯月ちゃんって言って……えへへ……」

 私を壁にして二人のじゃれあいが始まってしまった。
 うん、ほっとこう。聞いてるだけでも楽しいし。
 ああ、平和だなぁ。



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