過去ログ - 櫻井桃華「この素晴らしき庶民文化探究を、休日に」
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16:☆3/7[saga]
2016/05/24(火) 00:22:57.05 ID:ZiiOtfeE0

琴歌「……しかし」

桃華「?」

琴歌「先ほど、桃華さんから渡された広告の物と見比べると、少々、外見が違うような……なんというか……その……」チラッ

千秋「……写真詐欺?」

琴歌「い、言ってません!」

桃華「琴歌さん。貴女の仰ることは紛れもない事実ですわ」

桃華「広告媒体では見栄えの良い写真を使用し、集客する。しかし実際に店頭で販売する実物は、コストを極限まで削減した似て非なる劣悪な低品質物」

琴歌「わ、私はそこまで言ってません、桃華さんっ!」

桃華「しかし全ては、利益の追求のみに向けられる純粋な熱意、あくなき商売魂ですわ」

琴歌「商売魂……」

千秋「買い手の期待を裏切ってまでも、それは貫くべき意思なのかしら」

桃華「千秋さん、それは少し違います」

桃華「生産者は商品で利益を求めるのは至極当然ですが、それは顧客あっての物種。その顧客をないがしろにするなど、有り得ません」

桃華「それは『夢』や『幸せ』を提供しているからに他なりませんわ」

桃華「それにたとえ写真に多少食い違いがあっても、ライラさんが言っていた通り、味は確かですのよ?」

桃華「その美味しさに加え、目には見えない充足感・多幸感。それを上乗せしたら、全て嘘偽りなく釣り合います」

桃華「彼等は決して期待を裏切らない。お客様第一の精神と呼ばれる至上のコンプライアンスですわ」

千秋「なるほど……。つまりギャップを狙っているのね」

千秋「粗悪な見た目で騙されたと思いきや、その味は筆舌に尽くしがたい絶品……。一つで二度の驚きを体験できる、一種のエンターテイメント性を孕んでいる」

千秋「深い」

琴歌「そういう意図があったんですね。確かに奥が深いですわ」

琴歌「夢や幸せの時間を提供する……。どこか、私達アイドルと似ています」

加蓮「(何言ってんだこの人達)」

ライラ「……」モグモグ


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