過去ログ - 【モバマスSS】薫「おうちにかえろう」
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◆Q/Ox.g8wNA
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2016/06/14(火) 19:29:24.26 ID:gb/rGv7q0
モバマスSSです。
エロもグロも有りませんがちょっとバイオレンス。
苦手な人は閲覧注意でお願いします。
SSWiki :
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2
:
◆Q/Ox.g8wNA
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2016/06/14(火) 19:29:50.70 ID:gb/rGv7q0
「薫ちゃーん、今日おしごとでしょ? 途中までいっしょかえろっ」
「うん!いいよーっ!!」
帰りの会が終わり、下校の準備をしていた龍崎薫が、
以下略
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◆Q/Ox.g8wNA
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2016/06/14(火) 19:30:21.92 ID:gb/rGv7q0
龍崎薫はアイドルである。
しかもかなりの人気を誇り、毎日学校の後はレッスンに仕事に大忙しだ。
その所為か些か世の中の事に、疎い。
以下略
4
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◆Q/Ox.g8wNA
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2016/06/14(火) 19:30:54.11 ID:gb/rGv7q0
「もどる方法??」
「そんなのあるの?」
女子達が食いついて来たのを見て、気を良くした拓哉は、
以下略
5
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◆Q/Ox.g8wNA
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2016/06/14(火) 19:31:19.55 ID:gb/rGv7q0
「えー」
「でもー…」
なお、二人が拒否感を示していると、
以下略
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◆Q/Ox.g8wNA
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2016/06/14(火) 19:31:46.55 ID:gb/rGv7q0
「大丈夫だよー…、薫ちゃんはかわいいよー!」
由美子が慌ててフォローを入れる。
「かわいくなくっちゃアイドルやれてないでしょ??ねっ??」
以下略
7
:
◆Q/Ox.g8wNA
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2016/06/14(火) 19:32:24.51 ID:gb/rGv7q0
駅前で由美子と分かれ、電車で仕事場所のテレビ局へ向かう。
時間がある場合は、事務所に寄ってからプロデューサーと合流して仕事場所に向かうが、
今日は時間も無く、プロデューサーも忙しいので薫一人だった。
以下略
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◆Q/Ox.g8wNA
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2016/06/14(火) 19:32:51.21 ID:gb/rGv7q0
「お嬢ちゃん、ついたよ」
肩を揺り動かすタクシーの運転手の声にハッ、と目覚めた薫は、
丁寧に運転手にお礼を言い、券を渡して車から降りた。
以下略
9
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◆Q/Ox.g8wNA
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2016/06/14(火) 19:33:21.78 ID:gb/rGv7q0
何時もの二人はもっとこう、杏はダルそうで、乃々はもっと仕事に対して消極的だった筈だ。
薫が不思議に思っていると、二人は、じゃあね!と爽やかに告げ、やる気満々の様子で事務所から駆け出して行った。
以下略
10
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◆Q/Ox.g8wNA
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2016/06/14(火) 19:33:49.29 ID:gb/rGv7q0
でも、何故こんな事を。
不思議に思い考え込む薫に、ある記憶が蘇ってきた。
以下略
11
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◆Q/Ox.g8wNA
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2016/06/14(火) 19:34:18.83 ID:gb/rGv7q0
優しい何時もの手触り、良かった何も変わってない。
ここは異世界なんかじゃなかったんだ、ホワイトボードも何かの間違いだったんだ、
杏達も、何かたまたま良い事があっただけだろう、そうに違いない。
そう思い、何とか薫も落ち着いてきた。
以下略
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◆Q/Ox.g8wNA
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2016/06/14(火) 19:34:44.11 ID:gb/rGv7q0
不思議そうに振り返ったみくが、
「何言ってるにゃぁ、薫チャン、みくは猫キャラだよ?? 大好物に決まってるにゃぁw
あー、サンマに醤油を垂らして、大根おろしと一緒にガブリといきたいにゃぁ!」
と言った。
以下略
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◆Q/Ox.g8wNA
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2016/06/14(火) 19:35:13.64 ID:gb/rGv7q0
思わず尻餅を付いた薫が、
「あいたたた……、ごめんなさ……」
と、詫びようとして、ぶつかった人物の方を見て、思考が固まった。
以下略
14
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◆Q/Ox.g8wNA
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2016/06/14(火) 19:36:24.27 ID:gb/rGv7q0
薫は泣きじゃくりながら廊下を走る。
途中ですれ違ったアイドル達が何事かと振り返るが、それも気にせず走りつづけた。
以下略
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◆Q/Ox.g8wNA
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2016/06/14(火) 19:37:00.48 ID:gb/rGv7q0
「あら、薫ちゃんおかえりなさ「ただいまっ!! せんせぇはっ!!??」
ちひろの挨拶に食い気味に答えた薫は、プロデューサーの居場所をちひろに尋ねた。
目をぱちくりさせたちひろは面食らいながらも、
以下略
16
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◆Q/Ox.g8wNA
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2016/06/14(火) 19:37:26.47 ID:gb/rGv7q0
「それに何時も言っているだろう、俺の事はプロデューサーと呼べと、
何度言えば解るんだ、お前は」
薫はその言葉を聞けば聞くほど、自分が少しづつ奈落に滑り落ちていく感覚に囚われた。
以下略
17
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◆Q/Ox.g8wNA
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2016/06/14(火) 19:37:55.98 ID:gb/rGv7q0
そういう結論に達した薫は、大好きな人を失った喪失感に、その場に立ち竦みぽたぽたと涙をこぼす。
その様子を見たプロデューサーが、流石に気が咎めたのか、焦った様子で、
「な、なんだお前、泣いたりなんかして。 …なんか用か??
以下略
18
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◆Q/Ox.g8wNA
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2016/06/14(火) 19:38:22.59 ID:gb/rGv7q0
いやだ!!!
ぜったいに帰るんだ!!!!
以下略
19
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◆Q/Ox.g8wNA
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2016/06/14(火) 19:38:48.31 ID:gb/rGv7q0
痛みに顔を顰めながら、プロデューサーが頭上の薫を見上げるとーー
そこには両手で抱えた灰皿を、高々と掲げている薫が居た。
以下略
20
:
◆Q/Ox.g8wNA
[sage saga]
2016/06/14(火) 19:39:16.59 ID:gb/rGv7q0
部屋一面に広がる血だまり、それを薫は手で掬うと、僅かに血が掛からなかった場所に丁寧に塗り始めた。
やがて全身が朱に染まった頃、やっと薫はその動きを止めた。
以下略
21
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/06/14(火) 19:50:19.57 ID:h122nXf6o
おつおつ
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