3: ◆I3AdvwUiDU
2016/06/22(水) 16:11:28.91 ID:dTv6oura0
老将「さて、ジェンは何で軍に入ったんだ?」
ジェン「えっと、それは……」
老将「…あ、もしかして聞かれたくない事だったか?」
ジェン「い、いえ…大丈夫です…話します」
老将「そうか、なら聞こうか…」
ジェン「はい、あの…結論から言えばアルムヘーヴェル軍の打倒と、行き場がないから、なんですけど…」
老将「お前ンとこの村も焼き討ちにあったのか…」
ジェン「はい、もしかして貴方も…」
老将「あぁ、ワシも本当は5年振りに故郷の村に帰るところだったんだが、アルムヘーヴェルの焼き討ちにあっちまってな……アンタの気持ちは解る」
ジェン「そ、そうだったんですか……」
老将「おう、それでアンタは軍に入ってアルムヘーヴェルに復讐をしたい、って訳か…」
ジェン「はい……村で生き残ったのはボクと父と姉だけで…」
老将「そうか……そんで、その生き残った親父さんと姉貴はどうしたんだ?」
ジェン「父は元々軍の一指揮官で姉も軍に入りました…」
老将「なるほどね…じゃあお前さんはアルムヘーヴェルが恨めしいか?」
ジェン「えぇ、当然です…ボクは」
老将「ワシもな、若い頃は恨みによって戦争をしていた時期があったんだがな……戦争ってそういうモンじゃねぇんだって事にある時気付いたんだよ」
ジェン「………」
マスター「おっと、お話中悪いけど注文のりんごジュースだよ、どうぞ」コトン
ジェン「あ、ありがとうございます」
マスター「いえいえ…ほら、爺さんも『いつもの』どうぞ」コトン
老将「お、すまねぇな…」
マスター「はいはい、どうぞごゆっくり〜」
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