過去ログ - 男「アットホームな職場です? 週休六日制!? ……応募するしかねえ!」
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1:名無しNIPPER[saga]
2016/06/22(水) 18:03:31.46 ID:gWIEd7Ebo

つまらない理由で新卒で入った会社を辞めてしまった俺は、
やがて失業保険の給付期間も終わってしまい、再就職活動に明け暮れていた。

しかし、選り好みする性格や前職で大したスキルを身に付けられなかったことが災いし、
次の就職先はなかなか決まらなかった。

そんなある日、俺はある求人広告で、とんでもない募集を目にした。


「なんだこりゃ……アットホームな職場です? 週休六日制!? ……応募するしかねえ!」


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2:名無しNIPPER[saga]
2016/06/22(水) 18:06:49.32 ID:gWIEd7Ebo

さっそく俺は市販の履歴書と職務経歴書に必要事項を書き上げ、何枚か残っていた証明写真を貼り付け、
広告に記載されていた住所に送付した。


以下略



3:名無しNIPPER[sage]
2016/06/22(水) 18:09:02.87 ID:FA2SwafvO
実際いくつも落ちると本当に宝くじを買うような気分になるよな
八回落ちた俺が言う


4:名無しNIPPER[saga]
2016/06/22(水) 18:09:32.10 ID:gWIEd7Ebo

ところが数日後、早くも別の求人広告に目を通している俺に、一本の電話がかかってきた。

登録していない番号だったので、若干緊張しながら電話に出る。

以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2016/06/22(水) 18:12:40.49 ID:gWIEd7Ebo

「このたびは私どもの求人にご応募下さり、誠にありがとうございます」

「あ、いえ、とんでもないです! こちらこそ!」

以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2016/06/22(水) 18:15:48.85 ID:gWIEd7Ebo

「ところで、肝心の最初の出勤日なのですが」

「は、はい」

以下略



7:名無しNIPPER[sage]
2016/06/22(水) 18:17:18.85 ID:hZQ2jz8I0
あーわかったそういう事ね日曜日でアットホーム。


8:名無しNIPPER[saga]
2016/06/22(水) 18:18:24.06 ID:gWIEd7Ebo

「えぇと、週休六日制……なんですよね? 六日間は休めるんですよね?」

「はい、そうです」

以下略



9:名無しNIPPER[sage]
2016/06/22(水) 18:20:18.73 ID:HLzHCLWXo
うわぁ


10:名無しNIPPER[sage]
2016/06/22(水) 18:21:14.69 ID:dBwLxaPAO
※ただし休日出勤有り


11:名無しNIPPER[saga]
2016/06/22(水) 18:21:39.05 ID:gWIEd7Ebo

電話を切ってから、俺の中で不安が加速的に増大していった。


面接すらなく、履歴書と電話だけで採用なんてことがありえるのか。
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2016/06/22(水) 18:24:38.30 ID:gWIEd7Ebo

だが一方で、面倒な関門をくぐることなく再就職先が決まったことに対して、喜んでる部分もあった。

これでもう、あの飽きるほど書くはめになった履歴書や辛い面接ともおさらば、と思えば
多少の理不尽には目をつぶることだってできる。
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2016/06/22(水) 18:27:50.50 ID:gWIEd7Ebo

二日後、俺は電話で教えられた通りの住所に向かった。


「えーと……たしかこの辺だよな……」
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2016/06/22(水) 18:30:54.59 ID:gWIEd7Ebo

まごついて初日から遅刻するわけにはいかない。意を決して戸を開け、中に入ると、


「おかえりなさい」
以下略



15:名無しNIPPER[sage]
2016/06/22(水) 18:31:57.48 ID:FA2SwafvO
やばいこれ


16:名無しNIPPER[saga]
2016/06/22(水) 18:33:39.40 ID:gWIEd7Ebo

女性に案内されるまま廊下を歩き、奥に進む。


「やあ、おかえり」
以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2016/06/22(水) 18:36:45.50 ID:gWIEd7Ebo

ちゃぶ台を囲み、俺は同僚らと共に食事を取り始めた。

ご飯に味噌汁、キャベツに豚の生姜焼き、他におかずが数品と、
決して特別でない、ごく家庭的な料理であったが、その素朴さが俺の心にずんずん響いた。
以下略



18:名無しNIPPER[sage]
2016/06/22(水) 18:38:34.07 ID:dpC50xEQO
あっ…


19:名無しNIPPER[sage]
2016/06/22(水) 18:41:06.33 ID:wQyTC2fnO
なにこれ体験談?
変なベクトルで怖いんだけど


20: ◆vZbxHRWsBM[saga]
2016/06/22(水) 18:41:25.97 ID:gWIEd7Ebo

次の日――といっても、実際はまだ日曜なのであるが――とにかく次の日、俺は会社へと出勤した。

俺の隣の席には、特徴的なぶ厚い唇を持つ男が座っていた。

以下略



21:名無しNIPPER[sage saga]
2016/06/22(水) 18:43:59.29 ID:uQNaMWt40
「声を聞いて」でオチが読めた俺はいまタマ役で働いている


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