過去ログ - 恭介「夏と言えば?」理樹「海!」恭介「そう、ホラーだ」
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名無しNIPPER
[saga]
2016/07/25(月) 23:24:07.94 ID:5LSuZLlX0
パチッ
理樹(各自思い思いの場所に座ると、西園さんによって部屋の明かりは消され、恭介の携帯のライトだけとなった。いよいよそれらしい雰囲気になってきた)
恭介「それじゃあ話すぜ。みんな準備はいいな?」
理樹(みんな空気を読んで無言で肯定した。誰かの唾を飲む音さえ聞こえるほど静かだった)
…………………………………………………
……………………………
…
恭介『いいか、これはとある友人から聞いた話だ』
恭介『朝、いつものように友人が教室に入ると、珍しくサボり癖のあるクラスメイトが既に席に座っていた。仮にそのクラスメイトをAとしよう。そのAはさっきも言ったようによく教室にいないんだが、とてもクールでクラスでも一目置かれた存在なんだ』
恭介『しかし、そのAが今日は様子がおかしい。いつもなら次の授業を待つ間に本でも読んでいるAが今日はイスに座ってずっと俯いているんだ。Aと仲の良かった友人は不審に思って話しかけに近付こうとするとある気付いた。Aは俯いたまま小さく独り言を呟いているんだ。友人はAに気付かれないよう静かに近寄って何を言っているのか聞き取ろうとした。するとこんな言葉を繰り返していたのが聞き取れた』
恭介『【そんなところで何をやっている?こっちへ来い】』
恭介『もちろんAは誰かと話しているって感じではなかった。ただ虚ろな目でどこかを見ているようだった。とにかく気味が悪くなった友人はそいつの肩を叩いて挨拶をする事にした。すると周りの友人たちが一斉にこちらを見て驚きと戸惑いの声を囁き始めたんだ』
恭介『近くにいたもう1人別のクラスメイトのBが慌てて友人を引き止めてこう言った』
恭介『【おい!そいつに関わるな!】』
恭介『もちろん友人は逆に困惑した。そこで何故だと聞き返すとそのクラスメイトBは、Aがいかに怪しげで不気味であるかをうんざりした口調で説明した。まるで友人自身も既に承知だったろうと言いたげにだ」
恭介『友人が昨日まではそうじゃなかっただろと弁解するとBは笑えない冗談を言うなと返してきた。そう、いつの間にかAは知らない間にみんなの中では不気味な存在と化していたんだ』
恭介『周りの変化に困惑しながらも友人は一旦Aと接触することはやめた。その日の夜だった。明日までに終わらせなければならないノートを取りに教室まで来た友人は、帰り際にドアの向こう側からボソボソと誰かが喋る声がした。Aの声だった』
恭介『【そんなところでなにをやっている?こっちへ来い】』
恭介『恐ろしくなった友人は鍵をかけることすら忘れて別の方の扉からあの言葉を喋っていた者の方向を見ず一目散に駆け出し、自分の寝床に着くと布団をかぶってさっさと眠ってしまった』
恭介『次の朝、Aは学校に来ていなかった。不安が拭えないのでBに昨日の話を言うとそいつはこう答えた』
恭介『【死んだ奴の事で茶化すな】』
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