14:名無しNIPPER[saga]
2016/07/29(金) 21:33:36.06 ID:KNK1bTY7o
「――お疲れ様です、プロデューサーさん!」
「新田さんもお疲れ様。あ、続けて続けて」
「はい!」
今日も今日とて新田さんが汗を流していた。
促されて再開したダンスのレッスンを眺めて、改めてプランを練り直す。
新田さんの動きは三ヶ月前に始めたとは思えないくらいキレが増していた。
……この娘、積ませる訓練次第なら特殊部隊にでも入れるんじゃないか?
「よし、休憩だ。20分後に今のターンの復習から入る」
「分かりましたっ」
トレーナーさんへ頭を下げ、ポニーに纏めた髪を後ろから肩口へ流す。
うなじの汗をタオルで拭い、熱くなった息を零した。
スポーツドリンクの蓋を捩り、嬉しそうに口へと運ぶ。
「んっ……んくっ…………っはぁ、美味し……♪」
「……」
背筋を正して反応を抑えた。
わざとか? わざとなのか?
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