過去ログ - ルナ「ルナのお友達になってくれる?」八幡「や、その友達とか良くわからないんで」
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16:名無しNIPPER[saga]
2016/08/26(金) 22:22:56.56 ID:SZHC4siA0
八幡「ここか」

数分後、水音の発生源とみられる部屋の前に到着した。

ざぱーざぱーと断続的に音は続いている。

八幡「お風呂でも入っているのか」

八幡「……声をかけたら、驚かせてしまうよな」

ルナ「どうしたの?パパ、ママ」

八幡「!?」

ルナ「なにか物音が聞こえたって?。私は聞こえなかったけど……」

八幡(パパとママと一緒に風呂入ってるのか?広い風呂だ。ってそうじゃなくて)

ルナ「さっきの人、かな?」ガラッ

八幡「……なっ!?」

ルナ「……?」

真っ先に目に飛び込んできたのは、幼女の青い果実のような肢体がどす黒い血で染まった光景だった。

素っ裸であるがゆえに、衝撃も大きい。

薄目だから気が付かなかったが彼女は、こんなにひどい怪我を負っていたのか?

思わず、まじまじと見ると

幼女はさきほどまで束ねていた髪を下しており、その金色すらも血によって穢されていることに気が付いた。

血の海にでも、身を投じたとしか考えられない状況だ。

だが、そんなことはお構いなしに、彼女は笑った。

腹を抱えて、俺が心底おかしいというふうに、笑った。

ルナ「お兄さん、いま変な顔してる!ぷふっ!」

八幡「そんなことよりお前、大丈夫なのかよ!血が、こんなにでて……」

ルナ「ん?これのこと?」

少女は自身の身体を改めて、見た。

ルナ「うん。この汚れって、なかなか落ちないの」

八幡「あ、よごれ?」

ルナ「そう!今、お洋服についた血を洗い流してるの!見てみて」

少女は、洗面所の奥へと姿を消したかと思うと、両手になにかを抱きかかえてやってきた。

ルナ「これ、パパとママが誕生日にくれたお洋服なの。似合う?」

少女は可愛らしく笑いかけながら、「お洋服」を広げて見せたが

控えめに言ってその血垢まみれの「それ」が似合う人物は、ちょうど人の首筋をかみちぎった吸血鬼くらいだろう。

八幡「に、にあう」

ルナ「えへへっ!お兄さんとならお友達なれそう!」

ああ、目が腐っていて本当によかった。

危うく似合わないなんて、イウトコロダッタ……。


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