2: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/08/29(月) 12:00:51.64 ID:wrArN0sl0
当然だが、藍子は昔から可愛かった。
こんなことは今更言うまでもない真理だが、そういうことではなくて……。
目に居れても痛くないというか、1日中愛でていたいというか。
我ながら、重症だと思う。これが恋は盲目というやつなのだろう。
「また変なこと考えてましたよね?」
「変なことは考えてないって。ただ藍子が今日も可愛いなって思ってただけで」
「それが変なことだって言ってるんです!」
相変わらず、この手のことには慣れないらしい。
俺は嘘も冗談も言っていないのだが。
「ははは、諦めろ」
「嫌です。ちょっと前までそんなこと言ってなかったじゃないですか」
「そりゃ今とは関係が違うし?」
半年前にプロポーズ(結婚を前提に恋人になってください)をしてからはずっとこんな調子だ。
いいかげん、慣れてもいい頃だと思う。
「だからって、こんなに変わりますか?」
「変わるんだから仕方ないだろ。じゃあどうすればいいんだ?」
「ええと……行動で示すとか?」
行動で、か。
「言質取ったってことでいいんだな?」
「あっ! それはお手伝いとかそういうとにかく今のやっぱりなしで!」
「えーー」
「ああもう! 子供ですか!」
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