過去ログ - 【アイマス】憧憬の痛み（菊地真篇） -SS速報VIP

過去ログ - 【アイマス】憧憬の痛み（菊地真篇）

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1: ◆cJbjqleHHg[saga]
2016/09/05(月) 23:15:22.53 ID:QSoRTbUR0
　アイドルマスターのＳＳです。
ミュージックディスクコレクションを基にしていますが、
アニメ版しか知らないので細かな設定等の矛盾はご了承ください。

このＳＳは、
【アイマス】滄の向こう（我那覇響篇）　ex14.vip2ch.com
【アイマス】滄の向こう（菊地真篇）　　ex14.vip2ch.com
の続きです。

SSWiki : ss.vip2ch.com

2: ◆cJbjqleHHg[saga]
2016/09/05(月) 23:19:26.92 ID:QSoRTbUR0
　雑誌をパラパラとめくってみる。

目当てのページを見つける。

そこに載っている記事にガッカリする。

3: ◆e85MZF7Uug[saga]
2016/09/05(月) 23:22:24.85 ID:QSoRTbUR0
プロデューサーもボクが花嫁役をやると思っていて、なんとか交代できないかって頼んでたけど、

依頼者の求めるイメージが……という理由で叶わなかった。

今までのボクなら不貞腐れてＮＧを出すこともあったけど、取り敢えずそれが求められてることだから、

4: ◆e85MZF7Uug[saga]
2016/09/05(月) 23:23:58.62 ID:QSoRTbUR0
「そうですか……？」

だけど顔には出ていたみたいで、やよいは不安そうな目でボクを見てる。

「あはは、ちょっと寝不足かも」

5: ◆e85MZF7Uug[saga]
2016/09/05(月) 23:25:27.74 ID:QSoRTbUR0
響が申し訳なさそうに言った。

そういえば買い出しの手伝いに行くって言ってたっけ。

「ううん、そんなことないよ」

6: ◆e85MZF7Uug[saga]
2016/09/05(月) 23:28:15.38 ID:QSoRTbUR0
「真さん……顔色、悪いです。休んだほうがいいと思います」

やよいは心配そうに――というより、ちょっと怯えた感じでボクを見上げた。

強い顔してたかな、ボク。

7: ◆e85MZF7Uug[saga]
2016/09/05(月) 23:31:49.50 ID:QSoRTbUR0
　短いですが今夜はここまでです。
それでは、また。

8:名無しNIPPER[sage]
2016/09/06(火) 00:05:56.44 ID:iFvv66F6o
乙です

9: ◆e85MZF7Uug[saga]
2016/09/06(火) 22:06:04.82 ID:o6mfxni90
……なんて、昨日はそう思ってたけど。

正直、２人とは顔を合わせづらい。

昨夜、ひとまずメールで詫びておこうとも考えたけど、気が進まなかった。

10: ◆e85MZF7Uug[saga]
2016/09/06(火) 22:07:48.96 ID:o6mfxni90
春香がクッキーを焼いて持って来てくれていたので、食べながら待つ。

傍にあったのは昨日見ていたのとは別のファッション雑誌だ。

適当にページをめくってみるけど、内容はちょっとオトナな感じ。

11: ◆e85MZF7Uug[saga]
2016/09/06(火) 22:11:39.22 ID:o6mfxni90
大袈裟なくらい頭を下げる。

謝るのが一日越しになったこともあって、余計に申し訳なく思っていた。

おそるおそる顔を上げると、響はキョトンとした表情でボクを見ていた。

12: ◆e85MZF7Uug[saga]
2016/09/06(火) 22:13:59.06 ID:o6mfxni90
「それ、余ったから真にあげるね」

「え、いいの？」

「春香、早くしないと遅れるぞー」

13: ◆e85MZF7Uug[saga]
2016/09/06(火) 22:16:44.40 ID:o6mfxni90
「………………」

だけど、つい考えてしまうんだ。

ボクはアイドルとしてどうなんだろうって。

14: ◆e85MZF7Uug[saga]
2016/09/06(火) 22:19:07.09 ID:o6mfxni90
インタビュー前の打ち合わせというのは、簡単にいえば事前の擦り合わせみたいなものだ。

先方からこういう内容で記事を作りたいという要望と、それに合わせて予定している質問の一覧が来る。

それを見て、この部分は削ってほしいとか、その質問は控えてほしいとかを伝える。

15: ◆e85MZF7Uug[saga]
2016/09/06(火) 22:21:59.46 ID:o6mfxni90
「どうだ、真？　何かリクエストはあるか？」

言われて考え込んでしまう。

個人的なワガママが通るハズなんてないし、既定路線もあるだろうからそこから外れたことも言えない。

16: ◆e85MZF7Uug[saga]
2016/09/06(火) 22:23:59.63 ID:o6mfxni90
　今夜はここまでです。
それでは、また。

17: ◆e85MZF7Uug[saga]
2016/09/07(水) 21:18:52.87 ID:yILG5hum0
予想はしていたから、今さら落ち込むようなことじゃない。

インタビューの内容も事前に知っていたし、当日の撮影のときもこんな服装で……。

プロデューサーにもそう言われていたから、だいたいどんな感じになるかイメージはできていた。

18: ◆e85MZF7Uug[saga]
2016/09/07(水) 21:21:33.37 ID:yILG5hum0
「あ、響ちゃんのもあるんだ」

ボクはどんな顔をしていたんだろう。

誌面は今度は響の特集記事になっていた。

19: ◆e85MZF7Uug[saga]
2016/09/07(水) 21:24:41.01 ID:yILG5hum0
「はいさーい！」

そんなことを考えていたから、いつもの元気な挨拶に心臓が止まりそうになった。

「あ、響ちゃん、おはよう」

20: ◆e85MZF7Uug[saga]
2016/09/07(水) 21:26:19.15 ID:yILG5hum0
「え…………？」

そんな風に言われるなんて思いもしなかっただろう。

雪歩が驚いたようにボクを見て、

21: ◆e85MZF7Uug[saga]
2016/09/07(水) 21:30:55.48 ID:yILG5hum0
「何なんだよ、こんなところに連れてきて――」

”こんなところ”っていう言い方はいろんな方面に失礼だった。

いつも使うレッスン室だったから。

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