過去ログ - 裕子「特別なことができるなら」
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15: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 21:37:42.84 ID:jzgcTAa+0

裕子『今日は暑いですから、まずは皆様涼しくなってもらいましょう!』

そう言いながら裕子が湖面を足で叩くと、周辺の水がせり上がり一つの形を作り出していく。それは水の女神のような
美しい人型になると、意志があるかのように振る舞い、観客たちに腕を振っていく。

「「「「イエエエエ!!!」」」」

水の女神が振るった腕は霧となって観客達に降り注ぎ、彼らに心地よい涼しさをもたらした。しかしその直後、
女神を打ち消すように現れた灼熱の球体が、ベラージオホテル前を赤く照らす。

裕子『むむっ! どうやら皆様を涼しくしたことでドラゴンさんが怒ってしまったようです!』

灼熱の球体は変形しながら裕子へと近づき、彼女が言った通りドラゴンの姿となった瞬間、湖面に立っていた
裕子を丸呑みにして飛び上がってしまう。

「「ウワァー!?」」

無論その灼熱のドラゴンも裕子の力で生み出されたものであり、彼女は観客から悲鳴が上がったのを炎の中で聞いた後、
手に雷光を携えて一気に下降し、ドラゴンを裂いて再び湖面へと戻ってきた。

「「「ワオオオオ!!」」」

裕子『ふー! なんとか戻ってこれました! でもあのドラゴンさんが皆様に手を出す前に退治しませんと! いきますよー!』

雷光煌めく両手をドラゴンに向けた裕子は、観客達にカウントを促し、慣れた観客達もまた裕子のためにカウントを開始する。
無論通常であれば裕子の話している日本語を理解出来る観客はこの場には少ない。しかし強化された裕子の力は、自分の言葉を
聞いている相手に、その人物の母国語として認識させることすらすでに可能なのである。



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