過去ログ - 裕子「特別なことができるなら」
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22: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 21:55:48.02 ID:jzgcTAa+0

きっと面白い光景になるだろうと自分では考えた裕子であるが、プロデューサーはこの命令に渋い表情を浮かべる。

裕子(あれ、ダメなのかな……?)

以下略



23: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 21:56:43.65 ID:jzgcTAa+0

裕子P「ふっ……くっ……! そんな……どうして!?」

裕子「やっぱり。プロデューサー腰が抜けちゃってますよ? 怖かったんですよね、しょうがないです」

以下略



24: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 21:58:35.13 ID:jzgcTAa+0

この瞬間脳の力がさらに解放されたユッコは、リモコンを使わず画面も見ないでテレビを点けると、日本では
見れないはずの外国のニュース番組を受信させ、さらにプロデューサーにも分かるように日本語の字幕をつけてから
彼女に画面を見せる。

以下略



25: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 22:00:26.11 ID:jzgcTAa+0

裕子P「ユッコ……?」

裕子「どうして、この力が危険だなんて言うんですか! 私は、プロデューサーに喜んでほしかったのに!!」

以下略



26: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 22:01:49.81 ID:jzgcTAa+0

裕子(――私、なんてことを……)

怒りに任せてプロデューサーを吹き飛ばしてしまってから半日。未だにショックが抜け切らない裕子はゆらゆらと空間を
漂いながら、ぼんやりと考える。
以下略



27: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 22:02:54.49 ID:jzgcTAa+0

裕子(こういう時は糸でんわ……使えば……糸でんわ……なんでだっけ……?)

生身で宇宙に行っても生存可能になってしまった少女が、たった一人の女性に見捨てられるのが嫌で必死に悩む。その姿は
ある意味滑稽で、しかしとても大切な、堀裕子という人間がまだ残っている証でもあった。
以下略



28: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 22:06:22.31 ID:jzgcTAa+0

――それから6時間後。小惑星の接近を視認した裕子は急いでこの情報を千川ちひろに伝え、ちひろ経由で
位置情報を教えられた様々な宇宙機関がその小惑星の観測を行っていた。

そして観測を終えた者達は皆絶望的な口調でちひろに情報を戻し、なんとか足掻いてみるという力無い
以下略



29: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 22:08:34.01 ID:jzgcTAa+0

裕子「失礼しました!!」

ここで自分がプロデューサーに謝ることを決めるために宇宙に行っていたことを思い出した裕子は、慌ててちひろの部屋から
飛び出し、プロデューサーを探すためにプロダクションの屋上へと瞬間移動する。
以下略



30: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 22:10:25.37 ID:jzgcTAa+0

小惑星落下という危機を前に、ついに脳の解放率が60パーセントとなった裕子は、限定的な未来予知まで身につけた。
しかしそれがなんであるかなど今の裕子にはどうでもよく、ただただプロデューサーが消えてしまう光景が悲しくて、
気付けば彼女は涙を流してしまっていた。

以下略



31: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 22:12:48.50 ID:jzgcTAa+0

裕子P「ちひろさんから裕子が見つけたものについて話を聞いたから……」

裕子「それで私を探しに来たと……しかしまさかここまで私が接近に気付けないとは、やはりプロデューサーもエスパーですね!?」

以下略



32: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 22:15:13.64 ID:jzgcTAa+0

裕子P「ユッコって、本当にスプーン似合うね……」

裕子「そ、そうですか? な、なんだかそういうの照れますね、えへへ♪」

以下略



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