過去ログ - 若林智香のファンになった男性の話。
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2:名無しNIPPER
2016/09/13(火) 15:23:33.41 ID:bJ2kGf4/0
 それがいいことなのか……はわからない。

 だが、そうしないといけないということはわかる。

 その問題に真面目に向き合っても、解決できる気がしないから。

 だから、私はもうそのことを考えないようにする。そのために、少し、周りを見る。

 朝の通勤電車。人は多いが、満員電車というほどではない。

 私と同じくスーツに身を包んだ男性と女性、それから学生。

 ちょうど私の前に立つ少女も学生だろう。制服に身を包んだ、かわいらしい少女。

 自分の学生時代を思い出して、こんな少女と話すようなことはほとんどなかったな、と思う。……むなしいが、それだけだ。ただ、それだけ。

 それだけしか思えないのは、私の性格が影響しているのだろうか。

 それとも、精神が疲れきっているということを示しているのだろうか。

 ……まあ、いいだろう。そんなことを考えていても仕方ない。

 私は目蓋を閉じた。

 なんだか、ひどく眠い。

 目蓋を閉じているだけでも、少しは……。



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