過去ログ - 亀「竜宮城発地上行きの最終便は先程出発致しました」
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1:名無しNIPPER[saga]
2016/09/18(日) 21:14:54.21 ID:6IqMHEM30
女「……」キュッ

女「……」ジャー

「あー、あの」

女「……うわっ」ジャー

女(さっきまで誰もいなかったのに……)ジャー

「女、さんですよね」

女「は、はい。そうですけど……」ジャー

女(……にしても、綺麗な人だな……)ジャー

「わたし、こういう者です」スッ

女「あ、これはご丁寧に……」キュッ

女「……」フキフキスッ

女(……竜宮城……『乙姫』……)

女(……普通の美女だ)ションボリ

乙姫「……」

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2:名無しNIPPER[saga]
2016/09/18(日) 21:16:04.93 ID:6IqMHEM30
女「えっと、それでその乙姫さんとやらが私に何の用……?」

乙姫「女さんを是非、わたしの竜宮城に招待したくって」

女「私を?」
以下略



3:名無しNIPPER[saga]
2016/09/18(日) 21:17:24.62 ID:6IqMHEM30
ザザー

女「だからそんなに心配しなくても大丈夫だって」

女「ほら、もう着いたから切るね。帰ったらまた連絡するから」
以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2016/09/18(日) 21:19:06.99 ID:6IqMHEM30
いかつい亀「……っと」スイーッ

いかつい亀「この先に見えるあれが姉御のところだ」

女「……う、うん……」
以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2016/09/18(日) 21:20:02.65 ID:6IqMHEM30
乙姫「そういえば、随分と顔色が悪いようですがどうかなさったのですか?」

女「あー、いや、その……」

女「ちょっと酔っちゃってね……亀酔いって言えばいいのかな……」ウプッ
以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2016/09/18(日) 21:21:00.87 ID:6IqMHEM30
女「……えっと、乙姫さん」

乙姫「あら、わざわざさん付けしなくとも結構ですわ」ニコニコ

女「じゃあ、乙姫。私はもう大丈夫だから、そろそろ行こうか」
以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2016/09/18(日) 21:22:01.36 ID:6IqMHEM30
乙姫「女さん、今宵の宴はどうでしたか?」

女「いやぁ、楽しかったよ」

女「流石に舞の最中にタイやヒラメを踊り食いさせられる羽目になるとは思わなかったけど」
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2016/09/18(日) 21:22:48.08 ID:6IqMHEM30
女(……)テクテク

女「……ん?」ピタッ

女(……この先の方……何か、いる?)ダッ
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2016/09/18(日) 21:23:54.59 ID:6IqMHEM30
女「そんな……! 明日仕事なんだよ?」

亀「そう言われましても私には手も足も出ませんので」

女「……ねえ、なんとかならないの? あなた亀でしょ?」
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2016/09/18(日) 21:24:40.73 ID:6IqMHEM30
乙姫「……」コホン

乙姫「……どうか、なさいましたか? 女さん」

女「あ。乙姫。実は地上行きの便がなくなっちゃって……」
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2016/09/18(日) 21:26:06.30 ID:6IqMHEM30
亀「疑問に思わない方が可笑しいのです。そもそも乙姫様と比べれば顔立ちがあまりにも普通すぎますので」

乙姫「……」ギロッ

亀「ヒッ……!」シュッ
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2016/09/18(日) 21:28:21.01 ID:6IqMHEM30
女「でも名刺にはちゃんと……」

乙姫「ええ、書いてありますわね。『乙姫』と」ニコ

女「竜宮城はどうやって……」
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2016/09/18(日) 21:29:15.38 ID:6IqMHEM30
乙姫「……次から次へと邪魔が入りやがる」ギリッ

音姫「かぶった猫が剥がれかけていますね。どうですか?」

音姫「そのまま化けの皮を水に流してしまわれては」ジャー
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2016/09/18(日) 21:30:01.85 ID:6IqMHEM30
乙姫「……そもそもあなた」

乙姫「一体女さんとはどういったご関係なのですか?」ギロリ

音姫「女さんとは……いえ。女さんには、責任を取って貰わなければなりません」
以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2016/09/18(日) 21:30:59.70 ID:6IqMHEM30
音姫「……そうですね。どこから話しましょう」

音姫「デパートに配置された私は、何人かの方に使って頂いてきちんと仕事をこなしていました」

音姫「踊る心。開く扉。……現れたのが、あなたでした」
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2016/09/18(日) 21:31:59.46 ID:6IqMHEM30
乙姫「……焦れってえ」イラッ

乙姫「要は女に惚れたから罪の意識を利用して女を娶るつもりなんだろ」

乙姫「手前の思うようにはこの乙姫様がさせねえよ」ハッ
以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2016/09/18(日) 21:33:07.76 ID:6IqMHEM30
乙姫「……女さん。こんな板は放っておいてさっさと行きましょう」

乙姫「わたしの竜宮城で一休みすれば、すぐに気持ちが落ち着きますわ」ニコリ

女「いや、絶対休まらないと思うんだけど」
以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2016/09/18(日) 21:33:36.77 ID:6IqMHEM30
乙姫「……手前が誰だろうと関係ねえ。たかが人間にわたしが――」ベチン

乙姫「……あぁん?」ギロッ

音姫「……やっと、気づけました」
以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2016/09/18(日) 21:34:54.68 ID:6IqMHEM30
女「話を整理させてもらうけど、じゃあ音姫は私に恋愛感情を抱いてる、って事?」

音姫「そうなりますね。勿論恋愛感情だけではなく憎悪の類も抱いていますが」

女(余計面倒な事になったな)
以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2016/09/18(日) 21:35:30.40 ID:6IqMHEM30
音姫「……そういえばいつの間にやら増えていらっしゃるそちらの方は?」

家具屋「あら、気づいていなかったとは心外ね」クスクス

女「いや、私も知らないんだけど……」
以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2016/09/18(日) 21:36:46.56 ID:6IqMHEM30
女「……そもそも、そんな必死になられても困るんだよね。私恋人いるし」

女(遠距離恋愛中だけど)

音姫「何を当たり前の事を言っているのですか?」
以下略



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