過去ログ - 菜々「お世話に」心「なり」楓「ました」瑞樹「私たち」早苗「ジサツします」
1- 20
1: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2016/10/17(月) 04:27:11.72 ID:e3MLQFzo0
※デレマスSS
※おおよそ不謹慎
※地の文台本混合
※自殺推奨/自殺防止のいずれも含意しない
※許して

SSWiki : ss.vip2ch.com



2: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2016/10/17(月) 04:29:05.10 ID:e3MLQFzo0
それは秋分も過ぎた九月の終わりの出来事だった。
ほんの数日前まではじっとりと粘るような湿気と、刺すような日差しが日本中を蒸し焼きにしていた。
それだとというのに、この日は打って変わって、空が鈍色の雲で覆われ、気温が10度前後にまで落ち込んだ。
蝉は文字通り鳴りを潜め、季節のBGMは鈴虫など秋の虫達へと奏者を変えられた。
暑さも寒さも彼岸までとはよく言うけれど、秋分を過ぎた途端にここまで劇的に変わってしまうものかしら。
以下略



3: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2016/10/17(月) 04:29:51.60 ID:e3MLQFzo0
あまり声の調子が良くないと言われてしまった昨日のレッスンが終わった後、一息つこうとマットに座り込んだ瞬間に目眩がやってきた。
視界が揺れて玉虫色に輝き、光の滲みがまるで消しゴムのように視界から情報を消した。
まずい、と思って立ち上がろうとしたけど、平衡感覚を失って立てなくなってしまった。
一緒にレッスンしていたくるみちゃんと仁奈ちゃんが、目頭を押さえてうずくまるあたしに気づいた。
声をかけられたけれど二人の声だということくらいしかわからず、くぐもっていく音の中であたしは声すら発せなかった。
以下略



4: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2016/10/17(月) 04:31:18.27 ID:e3MLQFzo0
とりあえずはここまで。眠い。


5: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2016/10/17(月) 21:39:35.70 ID:e3MLQFzo0
気づくと事務所のソファで横になっていた。ちひろちゃんが気づくと心配そうに駆け寄って来た。
「早苗さん、大丈夫ですか」
「うん、もう大丈夫。迷惑かけちゃったわね」
自分の声に驚いた。さっきよりもかすれている。

以下略



6: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2016/10/17(月) 21:40:52.11 ID:e3MLQFzo0
「収録は代打を頼んであるので、今日の予定はもうありません。今日は上がっても大丈夫ですよ」
開口二番、想像の斜め上の発言にあたしは思わず小さく叫んでしまう。掠れた声が裏返り、殆ど空気の漏れにしか聞こえない。自分でも聞き苦しい。
「ええ!?誰に!?」
「菜々ちゃ……さんです」
「ええっ、あの子今日オフじゃないですか!」
以下略



7: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2016/10/17(月) 21:43:04.69 ID:e3MLQFzo0
「……あら?」
あたしは違和感に気づく。普段の事務所と違い、オフィスの席はちひろちゃんのデスクを除いて空席ばかりで、談話室は全て空室。
青木姉妹は麗ちゃん以外お休み。高校生や中学生の子達の談笑の声も聞こえない。
……事務所にあたしたち2人しかいない?
「じゃあ、あたし以外だったらくるみちゃんと仁奈ちゃんしかここにいないのかしら?そういうことになっちゃうけど」
以下略



8:名無しNIPPER[sage]
2016/10/17(月) 21:44:18.19 ID:e3MLQFzo0
〜〜〜〜〜

最初は熱中症を疑った。9歳だろうと31歳だろうと分け隔てなく容赦しない麗ちゃんのレッスンに音を上げたのだろうと。
でも、昨日今日の外気温は10度。室温は25度の平温だった。
メニューは密で、完成度に要求されるレベルも高くハードとはいえ、歌合わせとダンスの合わせをそれぞれ別々にやった程度だ。
以下略



9:名無しNIPPER[sage]
2016/10/17(月) 21:44:49.39 ID:w30hrerqo
ちょっと見にくいので改行していただけると嬉しいです
内容は期待大


10: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2016/10/17(月) 21:47:48.06 ID:e3MLQFzo0
「風邪、としか言いようがないですね。めまいはおそらく……水分不足かと」

医者は風邪だと、そう言った。熱も関節痛も無いのに。
喉の不調と立ちくらみ(座りくらみ?)で倒れたと云う2点のみを見たって釈然としなかった。

以下略



11: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2016/10/17(月) 21:51:09.22 ID:e3MLQFzo0
>>9
少し改行入れて>>10くらいだとどうでしょうか


12: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2016/10/17(月) 21:55:26.19 ID:e3MLQFzo0
申し訳ありません。只今家に乗用車が突っ込んできました。事故かと思われます。
ちょっとこれは大変なので少々中断します。
本日分残り2レスほどなので落ち着いたら戻ってきます。ご迷惑おかけします。


13:名無しNIPPER[sage]
2016/10/17(月) 22:27:39.47 ID:hzY3Eo6t0
i.imgur.com



14:名無しNIPPER[sage]
2016/10/17(月) 22:28:33.40 ID:w30hrerqo
見やすくなった乙乙


15: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2016/10/18(火) 00:02:55.74 ID:blCNdaQr0
日付跨ぎましたが昨日分だけ投下します


16: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2016/10/18(火) 00:10:31.09 ID:blCNdaQr0
病院からの帰り、家まで後数分のところでまたあの目眩が私を襲った。
視界がどんどん狭まり、目から頭の裏を錐で貫いたような、これまでで一番ひどい頭痛がした。
激しすぎる痛みに呻きが漏れる。溢れた涙を血かと勘違いするほどだ。
視界の中心から光が迸り、心臓が鼓動する度に痛みが目を中心に広がる。

以下略



17:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/18(火) 00:13:25.13 ID:blCNdaQr0
〜〜〜〜〜

「早苗さーん?大丈夫ですかー?」

帰ってから崩れ落ちるように寝床に就いた後はそのまま眠ってしまったらしい。
以下略



18:名無しNIPPER[sage]
2016/10/18(火) 00:13:32.27 ID:y0DHiYtLo
無理せんときや、家大変やったらそっち優先で


19:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/18(火) 00:15:05.45 ID:blCNdaQr0
菜々ちゃんは急遽私の仕事を肩代わりさせられる羽目になったと言うのに、何一つ文句を言わなかった。
「油断」と言われて仕舞えば何の反論もできない私の体調不良は、彼女をはじめ として
プロデューサーくんはもちろん、346の少なくない人たちに迷惑をかけた。
……少なくないって言ったって、今日のあの場所には私含めて4人しか居なかったけれど。

以下略



20:名無しNIPPER[sage]
2016/10/18(火) 00:24:51.15 ID:blCNdaQr0
>>16-19
のうち、菜々のセリフ以外に現れる「私」は全て「あたし」で置換してください


21:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/18(火) 00:27:23.65 ID:blCNdaQr0
「テレビのバラエティが一件と、ラジオの収録が二件。だったのですが……」

今日のスケジュールにあった通りの内容だった。
でも、菜々ちゃんの歯切れがどこか悪い。
バツが悪そう、というか……。何か困ってるというか。
以下略



1002Res/180.87 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice