過去ログ - 水本ゆかり「お誕生日のわがまま」
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1: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/10/18(火) 00:02:32.09 ID:aPCM3E6jO
ゆかり「レッスン、終わりました」
P「お疲れさま。どうだ、新曲の振りつけの進み具合は」
ゆかり「まだまだ、完成には程遠いですけれど……今日は、難関だったサビの前のステップがうまくいきました」
P「おお、やったな!」
ゆかり「やりましたっ」
ゆかり「トレーナーさんにも、褒めてもらえたんですよ?」
P「そうかあ。でもあの人厳しいから、すぐに『だが、まだまだこれからだぞ!』とか言ってたんじゃないか?」
ゆかり「ふふ、正解です」
P「やっぱりな」
ゆかり「………」
ゆかり「あの、Pさん」
P「ん?」
ゆかり「Pさんも……褒めてくれますか?」
P「ああ。偉いぞ、ゆかり」
ゆかり「ありがとうございます。うれしいです♪」ニコニコ
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2: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/10/18(火) 00:03:21.49 ID:aPCM3E6jO
P「オレンジジュースでも飲む? 冷蔵庫に残ってるけど」
ゆかり「あ、いただきます」
P「わかった。とってくるよ」
3: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/10/18(火) 00:04:13.23 ID:aPCM3E6jO
ゆかり「ひ、ヒントはですね。誰かにとって特別な日です」
P「特別な日……あー、そういえば誰かの誕生日だったかも」
ゆかり「!!」
4: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/10/18(火) 00:04:53.11 ID:aPCM3E6jO
ゆかり「Pさんは、時々子どもっぽいです」
P「自覚はある」
ゆかり「ですから……頭、なでなでします」
5: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/10/18(火) 00:05:30.91 ID:aPCM3E6jO
P「明日、何かしてほしいこととかあるか」
ゆかり「してほしいこと、ですか?」
P「せっかくの誕生日なんだ。何かお願いを聞いてあげないとな」
6: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/10/18(火) 00:06:29.01 ID:aPCM3E6jO
翌日
P(デートといっても、今日は平日だからゆかりは学校がある)
7: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/10/18(火) 00:07:28.99 ID:aPCM3E6jO
P「今日は少し肌寒いな」
ゆかり「そうですね。今月の初めくらいから、秋らしい気候になってきたと思います」
P「だな。風邪とかひかないように、気をつけるんだぞ」
8: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/10/18(火) 00:07:59.43 ID:aPCM3E6jO
ゆかり「ねえ、Pさん」
P「うん?」
ゆかり「私達……恋人に、見えるでしょうか」
9: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/10/18(火) 00:08:31.41 ID:aPCM3E6jO
P「あ。ホットドッグの屋台が出てるな」
ゆかり「ホットドッグ、ですか?」
P「ほら、あそこ。スーパーの近く」
10: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/10/18(火) 00:09:05.19 ID:aPCM3E6jO
ゆかり「わあ、おいしそうですね」
P「ベンチも確保できたし、早速食べようか」
ゆかり「いただきます」
11: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/10/18(火) 00:09:43.49 ID:aPCM3E6jO
P「………」
ゆかり「………」
P「事務所、着いたな」
12: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/10/18(火) 00:10:37.15 ID:aPCM3E6jO
P「でも、俺はそれだけじゃ満足できないんだ」
ゆかり「え?」
13: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/10/18(火) 00:12:31.25 ID:aPCM3E6jO
ゆかり「ありがとうございます……私、こんなに……」
ゆかり「こんなに温かくて、うれしくて、ドキドキして……こんなお誕生日、初めてです……」グスッ
加奈「あ、ゆかりちゃん泣いて……」
14: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/10/18(火) 00:13:14.24 ID:aPCM3E6jO
そして――
P「みんな帰ったな」
15: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/10/18(火) 00:13:45.25 ID:aPCM3E6jO
P「……ゆかりは、いつも頑張ってくれているよ。どんどん課題を克服してくれるから、俺もどんどん新しいものを出していける」
ゆかり「でも、まだまだ足りないものがたくさんあります。与えられた役目を果たすことが精一杯で、自分でやりたいことを決めるまではできません」
ゆかり「いつかは、自分の力で、自分の夢を……自分の舞台を」
16: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/10/18(火) 00:15:10.37 ID:aPCM3E6jO
ゆかり「……Pさん。誕生日のわがまま、もうひとつだけ、いいですか」
P「ああ。なんだ?」
ゆかり「……その時が来るまで。私のこと、ずっと見守っていてください」
17: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/10/18(火) 00:15:49.29 ID:aPCM3E6jO
P「さ、そろそろ帰ろうか。駅まで送るよ」
ゆかり「はい。……Pさん」
P「ん」
18: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/10/18(火) 00:18:36.45 ID:aPCM3E6jO
おわりです。お付き合いいただきありがとうございます
ゆかりちゃん誕生日おめでとうございます。もっと甘い感じに書きたかったのですが、微甘くらいに落ち着きました
彼女の貪欲に学んでいこうとする姿勢が好きです
19:名無しNIPPER[sage]
2016/10/18(火) 00:30:08.10 ID:2gPx7MixO
ほう、ゆかりちゃんも書くのか
多彩だなあ
おつ
20:名無しNIPPER[sage]
2016/10/18(火) 00:47:41.84 ID:67tgsFNoO
つまらなかった
21:名無しNIPPER[sage]
2016/10/18(火) 02:09:46.20 ID:LxqufIZt0
乙
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