18: ◆zPnN5fOydI
2016/10/30(日) 14:48:52.10 ID:JntGMmXe0
ある日の夜。提督の下に、知らない電話番号から着信が入る。
「もしもし」
「もしもし、大海大潮です。突然の電話、失礼します」
大潮は霰を通じて明石と接し、明石から提督に接した。そして、朝潮の話を全て話してほしいと、提督に頼む。
提督は小さく微笑み、その場で承諾する。
「都合の会う時なら、いつでも良い」
電話の向こうで大潮がお礼をいい、通話は終了する。
朝潮の遺言に従い、朝潮の存在を今まで秘密にしてきた。
当時は情報を操作することさえした。それが、朝潮の願いだと信じていた。
道徳的に良くないこととは頭ではわかっていながら、それを実行した。
しかし、もしも朝潮が生きていたら、自分の行為は喜ばれることなのかと思うと、
提督は、この答えのない問題に頭を悩ませ、最終的に、考えることを放棄してきた。
今、真実が、朝潮が最期まで愛していた妹たち、残された朝潮型姉妹全員に伝わった。
提督の心の英雄、朝潮の、存在と特攻による殉職という真実が。
大潮から電話を受けた1か月後、大潮との対面が叶う。
待ち合わせの場所に提督が行くと、朝潮型全員、そして、明石がそこにいる。
今は亡き姉、朝潮のことを思い出そうという意志のもとで、朝潮型姉妹が再び全員揃った。
そして、提督の知らない朝潮のことも伝えようと、明石も来た。
不気味なほどに静かな空間で、提督は水で喉を潤し、話を始めた。
提督が提督として見てきた、朝潮の姿を。
心のどこかで覚えていたこと。初めて知る朝潮の素顔。そして、あっけない最期。
時に笑い、そして悲しむ。当時の朝潮が生き生きと語られる。
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